オートバックス、千葉でホンダディーラーに参入 東葛ホールディングスを買収へ
オートバックスセブンは8月8日、ホンダのディーラー事業を手掛ける東葛ホールディングス(HD)の株式の公開買付け(TOB)を開始すると発表した。オートバックスが国内メーカー車の販売事業に乗り出すのは今回が初めて。完全子会社化を目指す方針で、TOB成立後、東葛HDは上場廃止となる見込み。 オートバックスの子会社でディーラー事業を運営するオートバックス・ディーラーグループ・ホールディングス(熊倉栄一代表、東京都練馬区)がTOBを実施する。 株式の買い付けは、8月9日~9月24日の間に行う。ただし、東葛ホールディングスの筆頭株主である齋藤國春会長を含む個人大株主7人との間では、買い付けに応募する旨の合意を結んでいる。7人は全体の株式のうち42.34%を保有している。 なお、総議決件数の3分の2以上になるように買い付け予定数の下限(63.34%)を設けており、応募総数が満たない場合は買い付けをすべて見送る。買い付けを行う場合は、1株あたり810円で購入し、買い付け総額は約41億円となる。 東葛ホールディングスは、千葉県の東葛エリアでホンダの正規ディーラーを運営しており、新車拠点9店舗と中古車販売店3店舗の合わせて12店舗を展開している。資本金は2億円で、これまでに両社の間に人的・資本・取引関係はない。 今回の買収は、オートバックスが進行する2026年度を最終とする中期経営計画の一環として、ディーラー事業の強化につなげる狙いだ。