直線で差し切り東京盃を制したチカッパと横山典弘騎手

＜東京盃＞◇3日＝大井◇Jpn2◇ダート1200メートル◇3歳上◇出走14頭◇1着賞金4000万円◇1着馬にJBCスプリントの優先出走権 　4番人気のJRAチカッパ（牡3、中竹）が直線の争いから抜け出し、前走の北海道スプリントカップに続く重賞連勝を飾った。 　鞍上は横山典弘騎手（56）で時計は1分11秒3（良）。前日のジャパンダートクラシック（フォーエバーヤング）に続き、スプリント戦でもリアルスティール産駒の3歳が躍動した。 　中団追走から直線に向くと、前に1頭分、空いたスペースを鋭く伸びてきた。内には踏ん張るシャマル、さらに内から伸びるマックス。それでも最後は捉えきり、半馬身差でゴールに飛び込んだ。昨年11月以来、2度目のコンビだった横山典騎手は「とても馬体が増えてたくましく、いい馬になりました」と成長を実感。レースは考えたとおりだった。「スピードに対応できて楽でしたし、流れのまま、うまく回ってこられたんじゃないかな」と振り返る年長馬撃破。「古馬になったらもっと強いチカッパを、この大井で見せられると思います」と力強い言葉で締めくくった。【渡辺嘉朗】 　◆チカッパ　▽父　リアルスティール▽母　ユニキャラ（イントゥミスチーフ）▽牡3▽馬主　岡浩二▽調教師　中竹和也（栗東）▽生産者　株式会社サンデーヒルズ（北海道新ひだか町）▽戦績　12戦5勝（うち地方3戦2勝）▽総獲得賞金　1億2511万9000円（うち地方8000万円）▽主な勝ち鞍　24年北海道スプリントC（Jpn3）▽馬名の由来　ものすごく、とても（博多弁） 　＜マックス＝2着＞御神本訓騎手　前回より攻めて体重がプラス2キロで来たのが大きい。2着が続いているけど、どこかでタイトルを取らせてあげたい。 　＜シャマル＝3着＞川須栄騎手　久々の1200メートルと58キロが鍵でしたけど、やりたい競馬、狙ったレースはできた。今回はあくまでも休み明け。次もう1ついい状態でリベンジしたい。 　＜エンテレケイア＝4着＞吉原寛騎手　自分の競馬はできた。前回よりも仕上がっていて、切れもよく、しっかり走れていたと思う。 　＜クロジシジョー＝5着＞戸崎圭騎手　前半に置かれるようなところはあったけど、道中は先団に取りついて、リズムよく行けた。外々を回った分ですね。 　＜イグナイター＝6着＞笹川翼騎手　いつものファイトする感じが1回もなかった。直線も少し嫌々走っているような感じがした。休み明け初戦の難しさみたいなものが出たと思う。