元賞金王の産駒最終世代 3連勝でオープン昇級なるか
名馬アロゲート(Arrogate)の最終世代となるアッシュルバニパル(牡3、美浦・田中博康厩舎)が、土曜東京10Rの赤富士ステークス(3歳上・3勝クラス・ダ1600m)で3連勝を狙う。 【写真】アッシュルバニパルこれまでの軌跡 アッシュルバニパルは父Arrogate、母Georgie's Angel、母の父Bellamy Roadの血統。父はG1を4勝し、獲得賞金が当時の世界最高となった名馬。種牡馬としても活躍馬を次々に送り出したが、20年に7歳で早世した。また、アッシュルバニパルの全兄にあたるケイヴロック(Cave Rock)は22年に米G1のデルマーフューチュリティSとアメリカンファラオSを制したが、昨年8月に蹄葉炎のため、やはり志半ばでこの世を去っている。この血統が評価されて、昨年のOBSマーチセールでは105万ドルの高値で落札された。 ここまで一貫して東京ダ1600mを使われて4戦3勝。昨年11月の新馬でデビュー勝ち。5カ月ぶりだった3走前の1勝クラスは惜しくも2着だったが、その後は1勝クラス、日野特別と2連勝している。ともに時計が優秀だったので、いずれは重賞を狙える器だろう。 今回は昇級戦、加えて休み明けとなるが、そのポテンシャルを考えると3勝クラスは通過点。ルメール騎手の継続騎乗も心強く、その勝ちっぷりに要注目となる。