練習前に話をする松橋監督

　J1新潟はきょう5日、ホームで鹿島と対戦する。4日は聖籠町のアルビレッジで最終調整。松橋力蔵監督（56）は連敗からの脱出、4試合ぶりの勝利へ一体感をポイントに挙げ、チーム一丸となって勝ち点3を取りにいく。 　今季初の3連敗で、2日の練習は選手たちに「元気がなかった」（松橋監督）と、雰囲気は重かった。しかしこの日はいつも通り笑顔も多く、逆境を糧にチームとしてまとまった。指揮官は「苦しい状況をいい方向に持っていくチャンスになる試合。全員がそういう意識を持って一つになることが大事」と勝利への鍵を口にする。 　連敗や、5失点を喫した前節の川崎F戦での大敗をきっかけに「選手同士のコミュニケーションが今週は増えた」とFW鈴木。状況に応じてどう対応するかのすり合わせを入念にやってきた。 　さらに「チームで戦う」ことも改めて意識した。個人の能力だけでなく、選手同士が関係し合って攻守で相手より優位に立つことが新潟の最大の特長。そのために全体のコンパクトさは重要で、松橋監督は「ボールを大事にするのは一つの方法としてはあり」と言い、原点に返ってパスをつないで相手を押し込むことがいい守備にもつながると強調する。 　9、13日には川崎Fとのルヴァン杯準決勝が控える。リーグ戦だけでなく、ルヴァン杯でタイトルを目指す上でも鹿島戦の結果は重要だ。FW小見は「雰囲気を変えるチャンス。チームに勢いをつけられるようなきっかけをつくりたい」と意気込んだ。　（西巻　賢介）