「ゲームはつまらない」中学1年生が”毒物劇物取扱者”を取得 自室の実験道具は100種類以上 夢は新薬の開発
■祖父の病気がきっかけで化学に興味 化学に興味を持ち始めたのは小学4年生のころ。 糖尿病を患い、入院していた祖父の薬について調べたことがきっかけでした。 今村建太さん(12)「小4くらいの時です。祖父の病気がきっかけで、薬の成分 とかを調べていたので、そこから化学の構造式とかの方に、成分が気になったので化学の成分を興味をもって調べていったら、そっちの方にいったって感じですね」 化学の実験は、薬品の危険性を理解していないと大きな事故につながります。 今村建太さん(12)「薬品を扱うときの基本ルールとして、作ってはだめな物質は作りません。作っては違法なので。安全な範囲で自分の研究したい範囲で法律の範囲内で実験をしています」 ■初挑戦で「毒物劇物取扱者試験」に合格 両親を安心させるため、建太さんはこの夏、国家資格「毒物劇物取扱者試験」に初めて挑戦。 合格率およそ5割の試験に見事、一発で合格しました。 この資格は危険な薬品などを業務で扱うことがある、化学工場やホームセンターの責任者になる人が取得することが多く、中学生では異例だといいます。 ■「毎日BGMのように・・・」 建太さんの母 今村恵美子さん「気づいたら『化学の本買って』とか実験し始めて部屋にずっとこもってやってました。『これがこうしたらこうして、反応がどうこう、あーわからんちゃんねー』って、毎日そういうのをBGMのように聞かされています。普通だったら『ゲームばっかりせんで』って話をよく子供とするんでしょうけど、『実験ばっかりやって』って言うのも逆に言いづらい、学んでるから。人のためになるものを学んでいきたいということでそれを信じて応援していくしかないかな」 そんな建太さん、苦手科目もあるようで・・・ 今村建太さん(12)「悪い、学校のテストの点数は悪いです、理科以外はすごいやばいので。言えない点数です」 建太さんの母 今村恵美子さん「化学好きなのは応援するけど、日頃の学校の勉強も頑張ってほしいなっていうのが親心で・・・」
■夢は新薬の開発 祖父の病気をきっかけに化学のとりこになった建太さん。 将来の夢を聞いてみると・・・ 今村建太さん(12)「いま治せない病気を治せるような薬を作りたいですね。有機化学をもっと専攻して、副作用が少なく実際に作用するような物質を作りたいなと思っています。感染症だったらこの間のコロナウイルスみたいに新しくできるような病気もあるので、それに特化した薬を作れるような研究者になりたいかなと思っています」 未知なる病気を治す薬を開発するため、きょうも建太さんの研究は続きます。
RKB毎日放送
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