【BCクラシック】日本馬3頭陣営コメント 坂井瑠星「非常に残念ですがベストは出してくれた」
[GⅠブリーダーズカップクラシック=2024年11月2日(日本時間3日)3歳上、デルマー競馬場・ダート2000メートル] ブリーダーズカップのハイライトであるダート10ハロンのクラシックは、地元米国のシエラレオーネが快勝。2着にフィアースネスが入り、日本のフォーエバーヤングが3着で上位3頭が3歳馬という決着になった。 日本から出走したフォーエバーヤング(牡3・矢作)、デルマソトガケ(牡4・音無)、ウシュバテソーロ(牡7・高木)の各陣営からレース後に出たコメントは次の通り。 矢作芳人調教師・フォーエバーヤング3着「ペースは速かったけど(それは)結果論で、勝ちに行っている。力を出し切ったレース。世界のダート界でこの3頭は強い。スタッフは頑張ってくれた。このデキでも勝てないのか。正直、日本に相手はいない。世界一になるためにどうしたらいいか考えたい。アタマで買ってくれた方はごめんなさい。これだけは言っておきたい」 坂井瑠星・フォーエバーヤング3着「勝てなかったことは非常に残念ですが、ベストは出してくれたんじゃないかなと思います。キックバックがかからないように(という希望からは)嫌な枠だなとは思いましたけど、逆にそれを生かすように、道中ロスなく進めました。ケンタッキーダービーと比べるとだいぶ落ち着きもありましたし、本当に堂々としていて、状態も素晴らしかったです。もう今日のところは力を出し切って、頑張ってくれたなというのはあります。上位2頭が強かったです。まだ3歳、上位2頭も3歳です。アメリカではまだ勝てていないので、何とかまた戦って勝てるように、フォーエバーヤングと一緒に成長できたらなと思います。ありがとうございました」 高木登調教師・ウシュバテソーロ10着「状態は良かったのですが、いつもは自分からハミを取るところがあるのにきょうは気持ちが乗ってこなかった感じです。せっかく応援していただいたのに申し訳ありません」 川田将雅・ウシュバテソーロ10着「全体の雰囲気はとても良かったですし、具合良くここまで来れたと思いますし、機嫌も良く馬場入場まで終わってくれて、返し馬の段階でもいい雰囲気で終えることができていたので、レース前まではとても良い雰囲気でした。前半はいつも通りの雰囲気ではあったのですが、向正面に入っても前走と同じようになかなか馬の気持ちが出てこず、動けないまま進んでしまうような形なので。そういうところがちょっと彼らしさを出すことができなくて残念な形ではありますけれども、それでも頑張ろうとはしてくれているとは思うのですが、一番いいときの雰囲気ではないなという感じは正直受けてしまいます。体は特に大きな変化はないと思います。昨年、その前の年から、あれだけ素晴らしい走りをしながら、これだけのトップクラスの馬たちと走り続けてくる中で、今年も勝てはしていないですが、春も素晴らしい走りをしてくれて、世界で2着を2度(サウジアラビア、ドバイ)取っていますから。それを思えばすごく頑張ってはくれているのですけど、今回こういう結果になってしまったのも残念ではありますが、これもまたひとつのチャレンジだったなと思うので、この異国の地で頑張ってくれた彼を褒めてあげたいなという思いです。3年前はラヴズオンリーユーとマルシュロレーヌが勝って皆さんに喜びを届けられましたけど、今年はこれだけ難しい形で終わってしまいました。また改めて来年もここデルマーでブリーダーズカップが行われますので、またいろんな馬たちとともにここに来て、チームジャパンとしてみんなで頑張りたいなという思いです。ありがとうございました」 ルメール・デルマソトガケ13着「楽に先手を取れましたが、3コーナー手前でもう手応えがありませんでした。少しプレッシャーがきつかったです。それで早めにバテてしまいました」 音無秀孝調教師・デルマソトガケ13着「期待された割にいい成績を残せず申し訳ありませんでした。きょうブリンカーを着けたことで、どうしても逃げたかったというルメール騎手の気持ちが強過ぎたのかもしれませんね。前に行けたけどもハイペースだったことで早めにタレてしまいました。必ず逃げようとは思っていませんでした。展開が向けばと思っていましたが、ちょっとペースが速かったです。もう少しゆっくり行けたらということが条件だったので、消耗戦となってしまい、最後は前に行った方が負けという感じになってしまいました。ブリンカーを着けた方がいいと思っていましたが、逆に着けたことで前半で競馬が終わってしまいましたので、着けなかった方がよかったのかもしれません。きょうのようなレースぶりだったら今後はマイルなど距離を縮めたほうがいいかもしれませんね」
三嶋 まりえ