キーワードは“アート”。パティーナ モルディブ流の「環境保護活動」がアーティスティックで面白い!
#303 Patina Maldives(North Male Atoll, Maldives)パティーナ モルディブ(北マーレ環礁、モルディブ)
今回ご紹介するパティーナ モルディブは、前回のザ・リッツ・カールトン・モルディブや今後開業するカペラ モルディブと共に複合リゾート「ファリアイランド」を構成するホテルのひとつです。 【画像】サンゴの苗を固定する”置物”をホテル宿泊者が手作り! 3つのリゾートでシェアする施設「ファリマリーナビレッジ」はパティーナ モルディブの島にあり、ザ・リッツ・カールトンとはシャトルボートが行き来しています。 「パティーナ」とは、ウルトラ・ラグジュアリーなカペラ・ホテルズ&リゾーツの系列ブランドで、ここモルディブが第1号。そして2025年には日本の大阪城の真向かいに開業する予定です。 ザ・リッツ・カールトンからボートで渡ったパティーナ モルディブで迎えてくれたのは“エッセンシャリスト”。この島ではバトラーをこう呼びます。前回のザ・リッツ・カールトンでのバトラーの呼び名“アリス・ミーハ”よりはしっくりくる⁉
これまでのモルディブにはなかった体験ばかり!
さて、まずは島探検。 パティーナ モルディブも他の2つのホテル同様に人工島なのですが、ひらがなの「つ」をひっくり返したようなカタチをした島はとにかく長く、距離にして約1.1キロ。2021年のオープン後も開発は続き、いまだ2割が手付かず状態だそう。私の担当のエッセンシャリストも「時々道に迷う」と笑っていました。 リゾートのコンセプトは「自然の力、ウェルネス、クリエイティビティ、そして探検を通して、ラグジュアリーヴィラを超える体験を提供する」。 まさに、そのとおり。これまでのモルディブにはなかった体験や施設、スタイルが“実験的”といえるくらい取り入れられています。 たとえば、島全体が美術館のようにアート作品がちりばめられています。なかでも目を引いたのは、“光の芸術家”と称されるジェームズ・タレルの「スカイスペース・アマルタ」という作品(というか、建物!? )。 残念ながら、滞在中はクローズしていましたが、ぽっかり開けられた天井から空のうつろいを観賞する作品だそう。直島にある地中美術館の作品「オープン・スカイ」を彷彿させます。 また、サンゴの保護活動もアーティスティック! サンゴの苗を固定するためのセラミックをゲストに作ってもらうワークショップを無料で開催しています。ゲストの手作りのセラミックがサンゴと共に、自然環境に調和していく様子を想像すると、ワクワクしてきます。 また、海洋生物学者のオーシン・クリストファーさんはビーチで拾い集めたネットやプラスチックをひとつの作品に。この島では、なにか作りたいというクリエイティビティに火が付くようです。