友人は、カレーを「1週間分」作り置きして食べているそうです。食費はかなり浮きそうですが、「食中毒」のリスクがかなり高いのではないかと心配です…。
実際に、カレーを作り置きして食べているという人の話は聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。確かに食費の節約にはなるかもしれませんが、食中毒のリスクを考えた場合に心配してしまう気持ちは分かります。 今回は、カレーを作り置きすることに問題はないのか、安全な作り置きの方法について考えてみたいと思います。 ▼職場のランチ代節約したい!「おにぎり」だけは栄養的にNG? 節約効果も検証
カレーは傷みやすい
カレーは多めに作り、数日に分けて楽しむ方も多いでしょう。しかし、カレーは傷みやすい料理の一つです。鍋や容器に入れたまま常温で一晩放置するのは控えましょう。食べきれなかった分は、室温で放置せず、冷蔵庫でしっかり保存した方が安全です。ただし、冷蔵保存したカレーの賞味期限は2~3日程度が目安とされています。 ■食べきれなかったカレーは冷凍保存に 冷凍したカレーを美味しく食べたいのであれば、風味が落ちる前に早めに消費するのがポイントです。冷凍保存した場合、カレーの賞味期限は約1ヶ月程度となり、冷蔵保存よりも長持ちします。1ヶ月以内であれば風味は多少落ちるものの、安全に食べられるでしょう。 正しい冷凍保存の方法ですが、カレーは完全に冷めてから、1食分ずつ小分けにして保存容器に入れ、急速冷凍をするのがおすすめです。 また、冷凍する際には根菜類の工夫が重要です。特にニンジンやジャガイモはそのまま冷凍すると水分が抜けて食感が損なわれるため、冷凍する前に取り除いておくか、最初から根菜類を使わずに調理するのもおすすめです。 冷凍することを前提にカレーを作る場合は、ジャガイモをフライパンで炒めてから加えるという裏技もあります。ジャガイモを油でソテーしてからカレーと一緒に冷凍保存袋に入れることで、水分が逃げにくく、解凍後も美味しく楽しむことができます。
カレーライス物価高騰が家計を直撃
帝国データバンクは、生鮮食品の価格上昇などが家庭の食卓に与える影響を示すため、「カレーライス物価指数」を独自に算出しました。 この指数は、総務省が公表している「小売物価統計」に基づいて、カレーの材料であるジャガイモなどの価格や、電気・ガスといった水道光熱費の全国平均価格を参照し、各材料の使用量や調理工程ごとのエネルギー消費量を考慮して試算したものです。2023年8月と2024年8月のカレーライス物価指数を比較すると、表1の通りでした。 表1