妊婦ジャケット着てみたら?ベビーカーで改札を通るのは大変?ピジョンの「赤ちゃんを知る授業」を中学3年生が体験!
生徒さんや先生の反応は?
「赤ちゃんを知る授業」が終わった後に、生徒さんに授業の感想を聞いてみました。以下のような意見が聞けました。 ・赤ちゃんのことを学んで、親になるのはとても大変なことが分かった。生まれてからは大変なのはもちろん、妊婦の時も大変なことが分かった。 ・赤ちゃんが何でも口に入れるのを見て、自分も赤ちゃんと接する機会があれば、側に置くものを気をつけようと思った。 ・すぐに行動は移せなくても、妊婦さんを気にかけ、いつでも、手助けができるように、意識することが大事だと思うようになった。 教室に入ってきた時は、消極的な感じだった生徒さんも、授業が終わる頃には前のめりになり、意見も飛び交う様子に意識の変化を感じることができました。 ■学校では提供できない貴重な授業 家庭科主任の吉井先生も「生徒の生き生きとした表情が見えて、大変有意義な授業だったと感じています」と話してくれました。また、妊婦体験のジャケットやベビーカーなど、学校の教科書だけではカバーしきれない授業内容や教材に、大変価値があると感じているとのことでした。 ■ピジョンの使命 ピジョンの担当の方からは、HugKumの読者の皆さんに向けて、「子育て中の保護者の方の大変さや喜びも含め、日頃の声を中学生に伝えるのが使命と思っています。これからも子育て世代を応援すべく、この活動を続けていくことができたらと思っています」とのコメントを頂きました。
取材を通して
核家族化や少子高齢化が進み、赤ちゃんと接する機会が少なくなってしまった中、とても貴重な体験ができる授業だと感じました。「中学生でもできることがある」という一過性の授業だけではなく、これからの行動に続く、気づきを与えることができる内容がとても印象的でした。 特に、思春期に入る中学生の時期にこのような体験ができれば、子育てを取り巻く環境を意識ができるようになり、それが、ゆくゆくは、社会全体の育児の助け合いができるゆるやかな繋がりを作ることになると思います。このプロジェクトが全国の学校で、より広まっていくことを期待します。
文・取材/Rina Ota