「現政権が約束を守らない」人気ミュージシャンが“政治投稿”連発でフォロワー減告白、「勝手やってろ」厳しい声も
10月27日に投開票を控える、第50回衆院選。裏金事件で逆風にさらされている自民党が過半数を維持できるのかどうか、注目が集まるなか、とある男性シンガーソングライターの痛烈なポストが注目を浴びている。 【画像】政治的発言に“多大な影響力”を持つ世界的歌姫 《裏金、世襲、腐敗、宗教癒着、それだけ取っても現政権は無しなのですが(それどころじゃないからキツいんですが)、シンプルに戦争する気ない増税する気ない(むしろ減税してくれ)、夫婦別姓、同性婚に賛成してる政党に入れて行きたいですね》 10月24日、そんな書き出しで始まる長文をXにポストしたのは、シンガーソングライターのSIRUPだ。 「2017年にデビューしたSIRUPさんは、R&B、ネオソウル、ヒップホップなどをルーツとするシンガーソングライターです。Instagramは16.2万人、Xは8.4万人と、それなりの影響力を持つミュージシャンで、2024年4月から6月まで放送された河合優実さん主演のドラマ『RoOT / ルート』(テレビ東京系)の主題歌なども担当したアーティストです」(音楽ライター) SIRUPは冒頭の一文に続けて、 《現政権が約束を守らないのはもう分かったのでそんなところに日本は任せられないよね。(ルールを守るなんて小学生でも出来るから)》と与党を痛烈批判。 さらに 《音楽業界は未だに声が少ないですが、音楽なんて悪政に余裕で潰されるし、苦しむ人を置き去りにした社会を無視して響く音楽なんて虚無ですよね》 として、なかなか政治的発言をしにくい日本のアーティストたちへ、声をあげることを呼びかけた。 「SIRUPさんは、その2分後にも《改めて選挙に行こ!そして政治をよく見張って行こう国民はみんなこの国のオーナーなので。悪政を倒せ!》とポスト。しかし、続くポストでフォロワーが減ったことを明かし、それでも政治関連のポストやRTを続ける理由を説明したのです」(前同) 《フォロワーが減っても政治関連のRTしまくってるのはそれだけ今正念場だからなんやけど、そもそもなんでそんなことで減るねん(構造は分かってるのであえて言ってます)》 政治的な発言によってフォロワーが減ったことを自虐的に明かしたSIRUPのポストに、X上では賛否両論が寄せられた。 《逆に、初めて知って、フォローしましたよ 発言してくれてありがとうございます》 《何でこんな素晴らしいことをつぶやいたらフォロワーが減るんだろう?どうかしてる》 といった声もあれば、 《あほくせー 勝手やってろよ》 《特定の思想に偏ってるからでは。 是々非々ならまだマシかと》 など、さまざまな声が寄せられた。 「たとえば現在、米国では大統領選の真っ只中ですが、各陣営ともにセレブたちを総動員してアピール合戦をおこなっています。特に、米国の女性ナンバーワンアーティストであるテイラー・スウィフトさんは、熱心な民主党支持者です。2018年の中間選挙では彼女の呼びかけで、25万件近くも選挙登録する有権者が増えたそうです。芸能人は選挙結果を変えかねない重要なファクターなんです」 ところが日本ではSIRUPのように、“フォロワー減”という結果が待っている。 「そういう文化だとしか言いようがないですね。ただ、徐々に日本でも変わりつつあります。ミュージシャンで音楽プロデューサーの近田春夫氏は、10月23日、Xで《日本のヒップホップ現役の人たち、こんな時代なのに、誰も政治的なことを歌詞にもしないし、発言や投稿もないよね。何でなんだろう?》とポスト。《もし行き違いだったらごめん 是非反応を待ってます》と呼びかけ、話題となったばかりです。 どのような立場であれ、選挙のたびに芸能人らが声を上げ続ければ若者の投票も増えるのではないでしょうか。ただ、芸能人も“反対陣営”からの支持を失うことになるし、ファンからすると、ファンを分断するような発言は辞めてくれ、という声も出てくるでしょう。非常に難しい問題ですね」(前同) 選挙の時期ぐらい、政治で盛り上がってもいい気がするけれど……。