スーパーGT開幕間に合った! 体調不良乗り越え岡山にやってきた牧野任祐「あとは自分がどこまで走れるかにかかっている」
体調不良により、3月に行なわれたスーパーGT公式テストを2回とも欠席した牧野任祐(#100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT)。長期の療養となったため心配されていたが、4月13日、14日に岡山国際サーキットで開催されるスーパーGT開幕戦のパドックに元気な姿を現した。 【動画】大湯都史樹と牧野任祐が悪だくみ……角田裕毅を襲う!? 牧野は3月10日に行なわれたスーパーフォーミュラ開幕戦鈴鹿を10位でフィニッシュした後、発熱に見舞われたという。体温は40℃近くまで上がることもあったといい、その熱がなかなか下がらなかったため、3週間ほど療養を強いられた。 「(筋肉も)落ちてないと言ったら嘘になるし、体重も落ちてしまいました。療養中は外も出ていないので(肌も)真っ白になっちゃって」と語る牧野。ただ、公式テストに参加できなかったということ自体はあまり心配していないようで、「このチームとも長いし(チームメイトの山本)尚貴さんとも長いので心配していません。あとは自分がどこまで走れるかにかかっていると思います」と話した。 公式テストに出られなかったとはいえ、それ以前のプライベートテストには数多く参加した牧野。今季からホンダ陣営がGT500クラスに投入するシビック・タイプR-GTのパフォーマンスに関しては関係者から慎重なコメントが多く聞かれるが、牧野はライバルとの差も縮まっているように見えると評価した。 「公式テストを見ていると、他車と比べてもちょっとずつ差が縮まっているのかなと思います」 「本当にみんなの現在地が分かるのは予選で、そこで僕たちがどこにいるのか初めて分かると思います。あまり楽観視はしていませんが、ちゃんと戦えるところにはいるんじゃないかと思います」 開幕戦の舞台である岡山はNSX時代からホンダ陣営とあまり相性の良くないサーキットにも感じられるが、それについて牧野は「正直、基本的にスープラ勢が強いというのはあると思います。ただ、その中でも僕たちは一昨年2位に入りましたし、ちゃんと戦えるポテンシャルはあると思います。シビックのデビューレースなので、良いレースができたらと思います」と前向きだった。 2020年には既に、山本と共にGT500のタイトルを獲得した経験がある牧野。スーパーGTキャリアの次なる目標として見据えているのは連覇だという。 「もちろんチャンピオンを目標にやっていますが、僕たちにとっては(2021年に)連覇できなかったということがあります」 「今年1年の目標、というよりは、ホンダで達成していない連覇、その連覇のためにチャンピオンを獲ることを目標にしています」
戎井健一郎
【関連記事】
- ■“発展途上”のシビック・タイプR-GT。NSXよりも“トガり”のない車両に?「満遍なくうまく戦えるようになれば」とHRC
- ■角田裕毅が発起人の”KART WARRIORS”開催。8人のドライバーが夜の東京で白熱(?)バトル「ファンの皆さんに会えてよかったよ!」
- ■超異色! ラジコン世界一からカート経験ゼロでレースの世界へ……たった3年弱でスバルのスーパーGTオーディションドライバーまで漕ぎ着けた奥本隼士とは何者か
- ■たくさんの人の想いを乗せて。つちやエンジニアリングの“ホピ子”が再び富士の地へ。荒波が続く中、“船頭”土屋武士がまず見据えるは「生き残ること」
- ■スーパーGT、『レースクイーン』の性別指定を撤廃し『レースアンバサダー』に呼称変更。シリーズにおける重要な存在……その役割を再定義