“黒子の10番”が逆転勝利の引き金となる同点弾!「個々のアツさを尊重したい」安嶋健至が体現するボルクバレット北九州“らしさ”とは|フットサル
【Fリーグ】フウガドールすみだ 2-3 ボルクバレット北九州(12月20日/ひがしんアリーナ) 【映像】Fリーグが誇る“最強”GK先制点の瞬間 12月20日、ひがしんアリーナにてFリーグ2024-2025 ディビジョン1の第19節が行われ、フウガドールすみだとボルクバレット北九州が対戦。北九州は3-2で逆転勝利した。 現在11位と下位に沈む北九州は、アウェイ3連戦の最終戦としてすみだと顔を合わせた。 ここまで2試合連続で引き分けており、今節の結果次第で“3戦負けなし”か“3戦勝ちなし”かで大きく印象が変わる、重要な一戦。 1-2でビハインドを追う北九州の反撃のきっかけとなる同点ゴールを決めたのは、在籍7年目を戦う“No.10”安嶋健至だった。 献身的な守備と気の利いたプレーで普段は黒子役を担うキャプテンによる、「ここぞの一発」。 勢いづいたチームは宮崎岳の逆転ゴールで逆転に成功し、9試合ぶりに勝利を収めた。 「このチームには、Fリーグをさらに盛り上げる力がある」 試合後の記者会見でもそう熱く語った安嶋に、ボルクで戦い続ける思いを聞いた。
目指しているのは「波のない選手」
──1点を追う展開で、貴重な同点弾を決めました。 今シーズンはあまり点が取れていなかったのですが、チームに勢いをもたらすことができて個人的にはすごくうれしかったです。 僕は、特別すごいプレーができる選手ではありません。なので、まずは献身的な守備と味方を生かす動きを意識しています。ドリブルが得意な選手にスペースを与えたり、ピヴォが得意な選手にはどんどん当てて抜けていったりする動きは、逆に僕にしかできないと思っています。そこの精度を高めつつ、波のない選手を目指しています。 あとは、チームの雰囲気づくりも僕の役割の一つかな、と。「ベンチでも、全員に役割があるんだぞ」と“浮いている選手”をつくらないように心がけています。今のボルクは、一人ひとりが自分の役割を理解して、文句を言う選手は誰もいません。文句を言っていることを怒るのではなく、そもそも文句を言わないような空気をベテランたちがしっかりつくる。そこは自分も大きな役割を担っていると思っていますし、プレーで示していかなければいけないと思っています。 ──確かに、安嶋選手はピッチにいる時もベンチにいる時もずっと声を出し続けている。 僕としてはとにかく、自信をもってプレーをさせてあげたいんですよね。もちろん悪いプレーは悪いと言わなきゃいけないですけど、いいプレーをしたらたくさん声をかけてあげたい。でも、意識しているというよりかは単純に僕は気持ちで動いているので、自然と出てきているものです(笑)。 それがみんなに伝われば、僕だけじゃなくお互いが褒め合ういい集団になっていく。「ボルクはこういうチームだから」と7年間ずっと言われてきましたが、それができるメンバーしかここにはいません。全員が一人も欠けることなく、どんな状況であってもチームのために動くことが自分たちのスタイルだと思っています。