夏に飲みたい爽やかな白ワイン! オーストリアの「ドメーヌ・ヴァッハウ」に注目。
さらにヴァッハウには「リード」と呼ばれる、畑の名前を冠したボトルも存在する。それぞれの畑のテロワールを表現した、個性的な一本だ。 「『グリューナー・ヴェルトリーナー スマラクト・リード・ケラーベルク』は赤リンゴ、ナッツのようなニュアンスを感じます。火打ち石のようなミネラルを持ち、豊かな酸があるので熟成のポテンシャルも抜群。経年美化によってビスケットのような香りに変質することもある、とても優雅なワインです」 高地で生育されるリースリング スマラクト・リード・アッハライテンも出色だ。 「標高200~400メートルで育つ、とてもエレガントでミネラリティあふれるリースリングです。フルボディで、ドイツでいうGG(グローセスゲヴェックス、ドイツの辛口ワインの最上級品質)とも匹敵するクオリティだと自負しています」
繊細で華やか、そしてフードフレンドリーなのがドメーヌ・ヴァッハウの特徴。
ドメーヌ・ヴァッハウでは現在、生産量の50%を国外へ輸出している。品質の高さで国外の市場にアピールしていると同時に、もうひとつの理由があるとホーヴァースは語る。 「繊細で酸味が豊かな我々のワインは、どんな食事にも合わせやすいのです。オーストリアの郷土料理にはコイを使ったフライドフィッシュやフライドポークフライドチキンなどがありますが、世界的中の揚げ物文化にはレモンなどの酸味がよく合いますよね? グリューナー・ヴェルトリーナーやリースリングの酸味は、まさしくそういった文化にも浸透しやすいものだと思います。また、今回日本には初めてきたのですが、昨日寿司屋で味わった『ガリ』に驚きました。生姜のピクルスだとすぐに気付いたのですが、風味がグリューナー・ヴェルトリーナーの生姜のニュアンスに通じるものがあった。きっと日本の繊細な魚料理にも、ドメーヌ・ヴァッハウのワインは寄り添えると確認しました」 本格的な暑さが到来しているいまの季節、爽やかで酸味あふれるドメーヌ・ヴァッハウのワインが、あなたの喉を潤してくれることは間違いないだろう。 問い合わせ先: エノテカ https://www.enoteca.co.jp/
編集カナイ