90年ぶり「陸奥湾」震源のM5以上の地震 いまだからこそ考えたい「防災」【#2】『日本海側海溝型地震』6分で津波到達…1人1人に求められる日頃の備え 「来るべき災害への備え」どうする?(全3回)
「ですけれども「自分の命を守る」「大切な家族の命を守る」っていう観点からですね、必ずこの自主防災組織というものは非常に意味のあるものだと思いますので、まず、ご自身で逃げる段取りと、それから地域で助け合う段取りっていうのは、これは必ず私は必要になると思います。これは正直に申し上げますけれども。本当にそう思います」 ■「想定外」の災害の発生… 『行政の役割』とは 河村庸市キャスター 「はい。宮下知事は、むつ市長時代には大雨災害で、小赤川橋が崩れたなど経験もありますが、そういった想定外の災害の発生についてですね、改めて行政の役割っていうところはいかがでしょうか」 青森県・宮下宗一郎知事 「72時間と、それ以降っていうので、少し役割が変わってくると思うんですね。72時間っていうのは人の命を守る救助・救援のタイムリミットですから。そこまでやっぱり救助・救援に全力を投入すると。そして、その後はやはり避難した皆さんに対する支援というものを各地から受けながらですね。自分たちの備えも出しながら、やっていくという、そういうフェーズになっていくと思うので、そこをしっかりですね、まず県と市町村が連携するのもそうですし、あるいは市町村同士が連携するっていう、そういうことも県内で実現できるようにしていきたいと思いますし。また、他の県からの応援というのもスムーズに受けられるような。これを「受援体制」っていうんですけどね。「受援体制」を取れるようにもしていきたいと思ってます」 河村庸市キャスター 「今、いろいろとお話を伺う中で『行政任せにしてはいけない』というかですね、行政ができること、それから住民1人1人ができることっていうのもあって、それがやっぱり合わさって、初めて助けられる命があるのかと…」 青森県・宮下宗一郎知事 「そうなんですね。頼りにしていただくということと、頼りにされた分しっかり私達は頑張るっていうのもそうなんですが、本当に考えてみてほしいのは、今、この場所で地震が起きました。数分で津波来ますっていうときに、『県庁から誰か助けに行けるか』『市役所や市町村の役場から助けに行けるか』そして『消防が助けに行けるか』というと、これは、行けないんですよ。絶対に行けない。だとしたら自分でやっぱり守るしかない。その数分でっていうことなので、これはですね。やっぱりちょっと本当にですね。本気でちょっと考えていただきたいなというふうに思っています」
河村庸市キャスター 「ありがとうございます」 青森テレビが宮下宗一郎青森県知事と一緒に考える「災害への備え」。 最終回の#3では、能登半島地震の教訓を踏まえた「半島での災害対応」について考えます。
青森テレビ