90年ぶり「陸奥湾」震源のM5以上の地震 いまだからこそ考えたい「防災」【#2】『日本海側海溝型地震』6分で津波到達…1人1人に求められる日頃の備え 「来るべき災害への備え」どうする?(全3回)
「陸奥湾」を震源とする震度4の地震が1週間で2度も発生した青森県。陸奥湾の揺れが伴う地震で「マグニチュード5以上」となるのは実に90年ぶりです。 ▼90年ぶり「陸奥湾」で揺れ伴う「マグニチュード5以上」の地震 震度4が1週間で『2度』 有識者は前回同様の「内陸の地震」と指摘 青森県 今回のこの地震を受けて、改めて「防災」について考えてもらえればと思い、青森テレビが2024年3月12日に公開した記事を再度公開いたします。 シリーズ「来るべき災害に青森県の備えは」(全3回)。 本記事はその【#2】の再公開です。 以下、記事全文。 ※【#1】・【#3】はリンクからご覧いただけます。 ■「来るべき災害に青森県の備えは」【#2】 来るべき災害に、青森県の備えはどうすればよいのでしょうか?青森テレビでは、青森県の宮下宗一郎知事をゲストに迎え、一緒に災害への備えを考えました。 その内容をシリーズでお届け致します。テーマは「来るべき災害に青森県の備えは」。【#2】では、『日本海側海溝型地震』について考えます。 ■「6分」で津波が… 『日本海側海溝型地震』とは 河村庸市キャスター 「それでは続いては、日本海側を震源とする地震についてです。市川キャスターお願いします」 市川麻耶キャスター 「はい。青森県ではマグニチュード7.9の大地震が発生した際の被害想定を出しています。1983年の日本海中部地震では、地震から8分で深浦町に津波が到達したとされていますが、将来予測される日本海側の海溝型地震では、県の想定では、津波の第一波は深浦町舮作地区に「6分」で到達するとされています。また、より沿岸に近い地震の場合は、もっと早く到達するとされています。特徴としては、津波を引き起こす地震の震源が近く、太平洋側よりもかなり早い時間で津波が到達することです」 河村庸市キャスター 「津波の早い到達=早い避難が必要ということかと思いますけれども、これに対して県としての対応はいかがでしょうか」 青森県・宮下宗一郎知事 「ちょっと話の腰を折るようで申し訳ないんですが、これは太平洋だろうが、その日本海だろうが同じで。最も大事なのは県としての対応というのは、施設を整備したり、情報のプラットフォームっていうのは、ちゃんと取り組みますよ。だけれども、やっぱり早い避難っていうことで一番大事なのは、やっぱり私達県民1人1人の「日頃の備え」。これに尽きるんですね」