UBS、ウェルス部門に新ユニット-カロフスキー・カーン体制が始動
(ブルームバーグ): スイスの銀行UBSグループはグローバル・ウェルス・マネジメント部門を再編する。ロブ・カロフスキー、イクバル・カーン両氏による新体制の下での最初の大きな動きとなる。再編により、超富裕層顧客ベースにより多くの投資サービスを提供することを目指す。
ブルームバーグ・ニュースが確認した文書によると、UBSは再編の一環としてGWMソリューションズという新部門を設立し、さまざまな富裕層向けサービスをその下にまとめる。
文書によると、元クレディ・スイスの富裕層向けバンカー、イブアラン・ゾンマーハルダー氏がこの部門を率い、投資運用、融資、ファミリーおよび機関投資家資産、オルタナティブ投資などのサービスを提供する。
この取り組みに向けJPモルガン・チェースのベテラン、マイケル・カマチョ氏を起用。同氏は9月にUBS入りし米国のウェルスマネジメントを統括する。
UBSは5月に、投資銀行部門トップのカロフスキー氏が米事業責任者となるとともにウェルス部門共同責任者を務める人事を発表。ウェルス部門の単独トップだったカーン氏は同部門共同責任者とアジア太平洋部門社長を兼務することになった。
UBS、米国事業トップに投資銀責任者カロフスキー氏を指名
両氏はセルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)の後継候補と目されている。
UBSは新部門で、富裕層一族や個人の顧客に、投資銀行からの助言や資産運用のサービスを提供するというモデルを推進したい考えだ。同行とクレディ・スイスは長年、こうしたモデルを追求してきた。
クレディ・スイス出身のゾンマーハルダー氏はニューヨークとチューリヒを拠点とし「すべての顧客ソリューションを単一の組織に統合する」事業のかじ取りを行う予定。
原題:UBS Creates New Wealth Unit in Khan, Karofsky Strategy Reboot(抜粋)
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Jan-Henrik Foerster, Myriam Balezou