「もっとエキサイティングになるはずだ」キリオスが四大大会男子シングルスのセット短縮を提言<SMASH>
男子テニス元世界ランク13位のニック・キリオス(オーストラリア)が、四大大会の男子シングルスの試合について、一部を3セットマッチにするべきだとの自論を述べている。 【動画】午前3時に終わった死闘。ジョコビッチとムゼッティの全仏オープン3回戦ハイライト 現在の四大大会では、男子シングルスのみ5セットマッチで行なわれており、それ以外の女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、ミックスダブルスは3セットマッチで行なわれている。 海外テニスメディア『UBITENNIS』によると、キリオスは2週間に渡る四大大会の男子シングルスのうち、1週目のみを3セットマッチにして、より番狂わせが起きやすい状況にすることを提案しているようだ。 「準々決勝までは3セットで、それ以降は5セットにするべきだと思う。そうすれば最初の一週間はもっとエキサイティングになるはずだ。これまでも、優勝候補と目されていた選手が序盤のセットを落としているのを何度も見てきた。(3セットマッチならば)下位の選手でも勝ち上がるチャンスが増えるはずだ」 もちろん大会のスケジュール面でも大きなメリットがある。四大大会では接戦や降雨の影響で、試合の進行が大幅に遅れてしまうこともしばしば。 今季の全仏オープンでは、ノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク7位)とロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同17位)の男子シングルス3回戦の開始が大幅に遅れ、フルセットの末に午前3時6分と大会史上最も遅い時間に終わった。勝利したジョコビッチはその後の4回戦もフルセットで制したものの、準々決勝はヒザの故障で棄権。深夜までの試合がリカバリーに影響を及ぼしたことは間違いないだろう。 キリオスはこういった出来事にも触れつつ、「1週目のスケジュールはコントロールできないことが多い。男子が午前2時や3時まで試合するなんてことを続けるべきじゃないと思う」と、試合短縮の利点を強調した。 なお、昨年6月からツアーを離れているキリオスだが、来季は年始の「ブリスベン国際」(12月29日~25年1月5日/オーストラリア・ブリスベン/ハード/ATP250)からツアー復帰を予定。シーズン最初の四大大会「全豪オープン」(25年1月12日~26日/オーストラリア・ブリスベン/ハード)への出場も表明している。 構成●スマッシュ編集部