野菜価格の高騰、1月はキャベツなど落ち着く見通し
厳格な出荷規格が拍車?
昨年の天候不順が昨秋までの野菜の高値に大きく影響したとされますが、「加えて曲がったキュウリは出荷しないといった野菜の厳格な規格の統一が拍車をかけたのでは」と言うのは、長野県北部の町で野菜作りをしている女性(63)。「天候の影響で規格外の野菜ができて流通ルートに乗らなかったものが相当あるのではないか」と指摘します。 この女性は直売所などを含む独自のルートで出荷しており、葉がしっかり巻いていないハクサイなども出荷したと言います。「葉が巻いていないことなど、直売所を訪れる消費者は気にしないのです。しかも値段も安く設定しているからよく売れます」。 長野県では昨年の天候不順がリンゴの生産にも大きく響きました。野菜も含め最近の農業生産の異変は流通の在り方も含め、いくつかの課題を示しているようです。 【指定野菜】…国民生活に影響の大きい消費量の多い野菜としてキュウリ、キャベツなど14品目が法律で定められている。
---------------------------------- ■高越良一(たかごし・りょういち) 信濃毎日新聞記者、長野市民新聞編集者からライター。この間2年地元TVでニュース解説