【伊原春樹コラム】V争いで風雲急を告げるセ・リーグ。阪神は復活した先発・高橋遥人、佐藤輝明の安定感がカギを握る
9月3日の中日戦[甲子園]に先発した高橋。7回3安打無失点で3勝目を挙げた[写真=佐藤真一]
【伊原春樹の野球の真髄】 セ・リーグが風雲急を告げてきた。9月3日からのヤクルト戦(京セラドーム、岐阜)で巨人が1勝2敗、DeNA戦(横浜)で広島が3敗で終わり、阪神は中日戦(甲子園)で3連勝。優勝の行方は巨人、広島の一騎打ちかと思われたが9月8日現在(以下同)、1位・巨人、2位・広島、3位・阪神、4位・DeNAが4.5ゲーム差内にひしめいている。 残り試合も少なくなる中、今後は一戦一戦の重みが非常に増してくる。セの覇権を奪うために当たり前のことではあるが、まずは勝利を計算できる先発で確実に勝ちを重ねることが重要になってくるだろう。巨人では戸郷翔征、菅野智之、広島では床田寛樹、森下暢仁、阪神では才木浩人、高橋遥人、DeNAは東克樹で、さらにもう一人は見当たらない。 この中でも私が一番注目しているのは高橋だ。左肘のトミー・ジョン手術からリハビリを経て・・・
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週刊ベースボール