“産後太りは当然”心も身体も肥満だった主婦、スモールステップダイエットで「生き方まで変わった」【筋トレビフォーアフター】
「“産後に太るのは当たり前”という考えで生活していました。マインドも肥満ですね。学生時代も細いタイプではなかったので、自分は体質的にダイエットなんかしても変わらないとも思っていました」 【写真】体重-15kg、体脂肪率-13%のスポーティボディとなったCHICOさん 出産から一年。身長157cm、体重63kg。すっかり変わってしまった自分と増えゆく体重にも、CHICOさん(34)は半ば諦めの境地だったという。転機となったのは、ダイエットアドバイザーをしている友人に久々に会ったことだった。
「ダイエットの方法や産後でもプロポーションを保っている方々の話を聞いているうちに、『私も、もしかしたら変われるかもしれない』と思いました」 最初は、自宅でHIITをしたり、YouTubeを見ながら自重での腹筋など小さな一歩だった。また、食事はオートファジー(16時間断食)ダイエットを採用。みるみる落ちていく体重に喜びを感じた。だが……。 「友人からパーソナルトレーナーを紹介してもらって、ジムで合同トレーニングをするようになり、ワークアウト自体にハマり始めました。そのころから、“ただ体重を落とす”のではなく“理想の身体をつくる”という方向に興味がわきました」 「ボディメイクについての知識を教えてもらったり自身でも勉強していくうちに、筋分解の仕組み・血糖値の上下について知りました。そこで、自分のなりたい身体はオートファジーではなれないとわかり、PFCでの食事管理に切り替えました」
〈食事例〉
・ 朝食(5:00)オートミール+ツナ缶+ひじき、納豆+地海苔、かぼちゃ。 ・補食(8:00)無脂肪ヨーグルト+冷凍ベリー、手作りプロテインバー。 ・昼食(12:00)自作カットサラダ(葉物、きゅうり、人参、水菜、炒めたきのこ類とブロッコリー)+わかめ+鮭or鶏胸肉100g、おくらとひじき和え、玄米50g。 ・捕食(15:00)上記と同じ ・夕食(18:00)ホエイプロテイン
「これらをベースに、飽きたら、えびといかのオートミールお好み焼きなんかも作ってました。食物繊維とMCTオイルの摂取で、腸内環境も意識しました」 食事管理法の切り替えとともに、トレーニングの強度も変更。自宅でのトレーニングからジムトレーニーとなり、週に3日の筋トレと有酸素運動を欠かさず行った。 「筋トレのなかでも特に脚の筋肉を鍛えることを重視しました。2種目を5セットずつ。大きな筋肉を鍛えることで、代謝をあげてダイエットを促進するためです」 「子育て中の方は、“ジムに行く”ということ自体のハードルが高い方も多いと思います。私もそうでした。家事・育児に支障のない方法を考えて、家族が寝静まっている朝4:00からワークアウトするという結論になりました」 ハードな生活でも、変わりたいという気持ちがあれば続けられるとCHICOさんは語った。 「継続のコツは『短期で成果を求めないこと』だと思います。だけど、成果が出ないとやる気も出ないので、短期で成果を出したいなら、プロに頼む!ボディメイクは生活の一部にするまでが大変なので、まずは何でもいいので、やれることを一カ月やり続けてみると、気持ちが切り替わるかもしれません」 変化はゆっくり、だが着実に訪れた。2014年から2019年で、体重は-15kg、体脂肪率は32%から19%。産後の面影はすっかり消え、スラリと引き締まった身体となった。 身体が変化したことで、心や生き方も変わったという。 「まず、心の健康状態がいいです。きっと、毎日見る自分の身体のコンディションや、気持ちに寄り添ってあげれるようになったからかなと。あとは、やることがたくさんあるので、良い意味で人に興味がなくなりました。そして、副業などの仕事が増えつつあります。やはり、見た目が節制されていると、『この人なら仕事を任せたい』と思ってもらいやすくなるようです」
「今後の目標は、大会に出てみようかなと思っています。また、フィットネス系じゃなくても、2025年にはフリーランスとして独立してバリバリ仕事がしたいです」
取材:にしかわ花 写真提供:CHICO