J3富山のエース碓井聖生が苦手なヘッドで2得点…11年ぶりのJ2昇格「小森さんを超えたい」
◆J2昇格プレーオフ・決勝 富山2-2松本(7日、富山県総合運動公園陸上競技場) J2昇格プレーオフの決勝が行われ、J3カターレ富山(リーグ3位)は、2-2で松本山雅FC(同4位)と引き分けた。規定でリーグ上位の富山が、J2昇格を決めた。前半に2失点して劣勢を強いられていたが、エースFW碓井聖生(23)が後半35分に鮮やかなヘディングで1点を返すと、後半アディショナルタイムにもヘッドを決め、悲願のJ2昇格を引き寄せた。「得点シーンはあまり覚えていないです。自分たちの力を出せば、引き分けに持ち込めると思っていました」と満面の笑みで振り返った。 苦手なヘッドで、J2昇格に導いた。今季リーグ戦ではチームトップタイの9得点をマークしたが、ヘディングでの得点はゼロ。苦手克服のため、今季のシーズン中にも、コーチから徹底指導を受けてきた。「クロスに合わせるのが苦手で、遅れて出て弾かれることが多かった。今日は予想しながら先手を取って動けました」と碓井。後半アディショナルタイムに同点ゴールを決めると、ゴール裏のサポーター席に駆け寄って喜びを大爆発させた。 来季の目標は、今季J2で得点王に輝いた千葉のFW小森飛絢(24)だ。「高校も一緒(富山第一)で、憧れの選手です。小森さんが取った23得点を超えたい」と碓井。来季に向けて、大きな飛躍を誓った。(中田 康博)
報知新聞社