武井壮さん~SNSという現実の世界を生きよう~【あなたのSNSディスタンス】
SNSは便利で楽しい場である一方、人を傷つけ取り返しのつかない事態を招く側面が近年問題視されています。SNSとの付き合い方と、適切な距離とは。武井壮さんに、一人ひとりの行動として守りたいルール、参考にしたいエピソードを伺いました。(Yahoo!ニュースVoice編集部)
武井壮流 SNSのマイルール
ーー武井壮さんがSNSを使用する上で心がけているマイルールを教えてください。 武井さん: ルールはまず一つ、「絶対に悪口を書かない」ということを第一にしています。たくさんの人に見てもらってサポートしてもらって成立するタレントというお仕事をしているので、誰かの悪口を書き込んだり、人に話したりするのを見て、「あの人すてきな人だな」とは思ってもらえない。そうなら、そんなことに時間を使わず「すてきな自分になれる時間を過ごそう」という発信をなるべく心がけるようにしています。
ネガティブなコメントを見た時の対処法
ーーネガティブなコメントを見た時、武井さんはどのように感じ、どのように対応されていますか? 武井さん: やっぱり誰かに悪口を言われたり、誰かから厳しい指摘を受けたりした時って、僕らもやっぱり傷つきますし、エゴサーチすれば本当にひどい書き込みをされていることも多いですし、それが全く僕に効き目がないかと言ったらそんなことはないんです。「そんなこと思われてるんだ...」って凹んだりします(笑)。でも会ったこともない人が生理的に感じた自分への嫌悪感を、一つの言葉や、一つの番組、映像でひっくり返すことはなかなかできません。だから常に僕自身は毎日自分の体を鍛えて、今日よりも明日、僕の価値が高まるように努力して、いつか変われば、と努力します。 でもやっぱりそんなに強い人ばかりじゃないと思うので、そういう場所から少しでも離れて、「SNSの中だけが人生じゃない」という事をよく感じて、目の前にいる人がくれる言葉や、つながりが現実だと感じて毎日を過ごしてほしいなというふうに思います。SNSの言葉は人の中の小さな悪意から、思いやりを引いて現れるモンスターみたいなものですから。