フランスのマクロン大統領、辞任を否定-総選挙で与党苦戦でも
(ブルームバーグ): フランスのマクロン大統領は、総選挙で自ら率いる与党「再生(RE)」が厳しい結果になったとしても辞任しないと言明した。マクロン氏は有権者に対し、「過激派の熱狂」に屈してはならないと訴えた。
マクロン大統領は9日、欧州議会選挙での与党連合の大敗を受け、国民議会(下院)を解散し、選挙を実施すると表明。国内選挙で再び敗北した場合に大統領を辞任する可能性について協議したと報じられると、フランス国債は11日に大幅安となった。投資家はマリーヌ・ルペン氏の極右政党・国民連合(RN)が政権を取るのではないかと神経をとがらせている。
マクロン大統領の総選挙決定、与党にも怒りと衝撃-「負け戦」の声も
マクロン氏は12日、選挙運動についての記者会見で「私はこの報道を否定する」と述べ、辞任の憶測は「ばかげている」と批判した。
30日に実施される第1回投票に向けた世論調査によると、RNが大幅にリードしている。ただ7月7日の決選投票ではライバル政党同士がRNを阻止しようと団結する可能性がある。
マクロン氏は選挙後は憲法に従い首相を指名すると述べた上で、支持者らに対し、ルペン氏の政党から選ばれるだろうと諦めてはいけないと訴えた。
原題:Macron Says He Won’t Quit If His Party Loses French Election (2)
(抜粋)
--取材協力:Alice Gledhill.
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Samy Adghirni, William Horobin