韓国LCCが赤字脱却へ…コロナ前の旅行客数水準、黒字見通し
【10月26日 KOREA WAVE】韓国の格安航空会社(LCC)が新型コロナウイルス感染前の水準に回復した旅行客数を背景に、1四半期ぶりに赤字から脱出する見通しだ。第4四半期には冬の休暇シーズンを見据え、収益性の高い路線の旅行需要を確保したい考え。 金融情報会社のエフアンドガイドによると、済州航空、ティーウェイ航空、ジンエアー、エアプサンの第3四半期の営業利益コンセンサス(証券会社の展望値平均)はそれぞれ568億ウォン(約61億円)、240億ウォン(約26億円)、419億ウォン(約45億円)、350億ウォン(約38億円)だ。 これら航空会社の営業利益は、今年第2四半期にそれぞれ95億ウォン(約10億円)、220億ウォン(約24億円)、9億ウォン(約9800万円)、181億ウォン(約19億円)という低調な業績だった。同期間の純利益は航空会社4社とも赤字だったが、1四半期ぶりに黒字を記録した。 第2四半期はウォン安ドル高と原油高の影響で、飛行機を飛ばすほどコストがかかる構造になり予想より赤字幅が大きくなった。第2四半期は旅行需要が少なく、航空業界では一般的に赤字が続く期間とされているが、昨年の場合、新型コロナウイルス感染で抑えられていた旅行への関心が急上昇し、四半期としては過去最大の営業利益を記録した。 今年第3四半期は、新型コロナウイルスの直前のレベルまで旅客数が回復し、航空会社各社も一息ついた。通常、夏休みシーズンと連休がある第3四半期は、航空会社の繁忙期に挙げられる。 航空情報ポータルシステムによる第3四半期の国際線旅客数は2285万7725人で、前年同期比20%増え、2019年2290万6999人に近づいた。 航空会社別では▽済州航空212万3467人▽ティーウェイ航空169万7542人▽ジンエアー165万1406人▽エアプサン112万1153人の順だ。 特に、2位をめぐって競争しているティーウェイ航空とジンエアーの総旅客数は489万6029人と478万5052人で、11万人程の差がある。ジンエアーは昨年、ティーウェイ航空にLCC2位の座を奪われた。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
KOREA WAVE