花街の粋「都々逸」知って 恋や風刺 26字に込め歌う
即興で恋心や世相の風刺を詩に込めるお座敷遊び「都々逸(どどいつ)」の体験会が9月18日、福井県坂井市三国町北本町4丁目の三味線教室「江戸小唄 竹よし」で開かれる。月1回定期開催する予定で、主催する三味線奏者の長沼さんは「北前船寄港地で、花街も栄えた三国の粋な文化をつないでいきたい」と参加を呼びかけている。 長沼さんは23歳から三味線を始め、30代から三国芸妓(げいぎ)に都々逸を習った。 都々逸は7・7・7・5の26字の詩を作り、三味線に節を付けて歌う。昭和初期の三国には60~70人の芸妓がいたが、昭和30年代から減っていったという。 長沼さんは「花街で遊んだことのある人はもちろん、子ども時代に聞いた人も少なくなった。都々逸を懐かしむ人も、初めて遊ぶ子どもや若い人も楽しんでみてほしい」と話す。体験会は、長沼さんと、弟子の初馬さんの三味線に合わせて歌う。 初回は18日午後2時から。参加無料。今後、第3水曜日に定期開催していく。問い合わせは、竹よし=電話090(4686)8108。