智弁学園 延長タイブレーク劇勝「長い1日」 朝夕2部制導入初日、開会式後ホテルで睡眠→試合準備
「全国高校野球選手権・1回戦、智弁学園9-6岐阜城北」(7日、甲子園球場) 勝利の女神は智弁学園にほほ笑んだ。「朝夕2部制」が採用された初日のナイターは21時36分に試合終了。小坂将商監督(47)は「長い一日でした」と汗を拭った。 1点を追う九回2死一、三塁で4番・中道優斗外野手(2年)が同点の左前適時打。土壇場で主砲が執念を見せた。延長十回タイブレークでは3点リードを逃げ切れず。それでも延長十一回に相手の失策につけ込んで3点を奪い、勝利をつかみきった。 8時30分からの開会式に参加し、一度ホテルに戻って睡眠を挟み、18時52分のプレーボールを迎えた。心地いい風が吹く中での試合に中道は「涼しくてやりやすかった」と頬を緩めた。次戦の相手は春王者の健大高崎。小坂監督は「胸を借りるつもりで向かっていきたい」と力を込めた。