市場の人気者『ももくん』の正体とは?2025年の食のニュースを調査! 大阪・浪速区「木津卸売市場」
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関西近郊で水揚げされた魚を中心に新鮮な食材がそろう「大阪木津卸売市場」(年始は1月5日~営業)に、山中真アナウンサーがやってきました。約130の卸売店が集まっていて、一般の人も買うことができる、まさに大阪の台所です。 2024年は食のニュースとしてサーモンの値上げが報じられましたが、ここ、木津市場では… (蛸仙 神谷章社長)「(Qサーモンの値段は?)そんなに変わらないね。養殖やから安定している」 実は、サーモンといえば“ノルウェー”だったのは今や昔。木津市場では、値段の安い国からの輸入を増やし価格を抑えているといいます。 続いては、あの高級食材が。 (コスミ・代表取締役 小角昭夫さん)「ももくんです。カニの好きな人は『ももくん』言うてご指名いただいています」 実はこのカニ、脱皮せずに成長したオスの小型の松葉ガニ。『ももくん』というブランド名をつけ、木津市場などで販売しています。 普通の松葉ガニだと卸売り価格で1杯4万円ほどと超高級食材ですが… (小角昭夫さん)「(1杯)6000円くらい(※去年12月下旬時点の価格)。カニのミソとか身がたくさん詰まっている」 『高級』といえば、マグロも。クロマグロは、日本の近海を含む太平洋での漁獲枠が1.5倍に増えることがニュースになりました。マグロの専門店では… (カネセ商店 岡本尚也社長)「千葉県の天然のクロマグロ。きょう入ったやつですね」 脂がしっかりのった、クロマグロのトロ。山中アナが特別に試食させてもらいました。 (山中アナ)「食べた後、溶けていく脂、残るうまみ、おいしい!」 (岡本尚也社長)「(Q個人的なニュースはありますか?)息子が結婚しました」 でもマグロの価格はめでたくないようで… (岡本尚也社長)「(Q漁獲枠が増える話もあるが2025年のマグロの価格はどうなりそう?)うーん…。クロマグロは釣りの魚であったり、はえなわの魚なので1日にとれる本数が決まっている」 (山中アナ)「(マグロは)安くなるとも限らないと」 さらに、値下がりが期待できないのが、タマゴ。 かつてはほとんど値段が変わらず、物価の優等生とも言われましたが、エサの高騰などで価格は高止まり。そんな中、木津市場で人気なのが、付加価値をつけたブランドタマゴ。価格が固定相場で、値上げした普通のタマゴとの価格差が縮まった分、売れ筋だといいます。 続いては、野菜のニュースを探しに青果店へ。大阪で生産された野菜などを扱う「丹喜丹井商店」。実は大阪府内で24種類の野菜がつくられているって知っていましたか? (丹喜丹井商店・店主 丹井宏さん)「(難波ネギは)甘みもあってトロトロ」 (山中アナ)「値段は高いんですか?」 (丹井宏さん)「(普通の野菜と)変わらないくらい。できるだけ農家も値段を抑えてくれているし、(大阪産は)輸送費とかのコストがだいぶ削減されたり」 大阪もんの野菜を広く知ってもらいたい、そんな「丹喜丹井商店」の今年2025年のニュースが… (丹井宏さん)「大阪・関西万博が4月からありますから。世界から来た人にも“こういうもんあるで”って“お好み焼きとタコ焼きだけちゃうで”っていうのを知ってもらいたい」 (山中アナ)「万博は絶好のチャンスなんですね。これぞ食のニュースですね」
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