お正月特番中に地震が発生…その時、気象予報士は? ウェザーニュースが24時間365日配信を続ける理由
東日本、熊本、大阪北部地震でも
「私、こういう大きい災害時に当番に入っていることが多いんです」と宇野沢さん。東日本大震災の発生時も配信を担当していたそうです。 「2011年3月11日は『北陸から雪雲が入ってきますよ』と解説していたら、地震が発生しまして…」。宇野沢さんは、2016年の熊本地震、2018年の大阪北部地震のときも解説をしていたといいます。 「さすがに能登半島地震の後には、茨城県の鹿島神宮へ行って、地震災難除けのお札をいただいてきました」と振り返ります。 地震や災害の発生時の配信を数多く経験してきたため、どういった情報を視聴者や現地の人が求めているのか、と毎回考えながら情報を伝えているそうです。 被災地に向けては、「部屋の中では靴を履いて足元に気を付けて」とか「大きい家具から離れて」といった呼びかけも怠りません。 また、実際に災害が発生している現地は通信が途絶しているかもしれず、発信している情報が伝わっているかわからないこともあります。 宇野沢さんは「だからといって配信をやめる訳にはいきません。少しでもこの発信を受け取った人が身を守る行動を取ってくれれば命が助かるんです。いざという時に人の役に立つという使命感を持って、伝えきることを大切にしています」と話しています。