イングランド代表に認められたポジティブな変化。誰が、いつ、種を蒔いていたのか?
屈辱的な記憶とは異なる自信に満ち溢れた代表が。
グループリーグのイングランド代表が感じさせたのは、ポジティブな変化。選手たちは自由を謳歌し、心から楽しんでいるように見えた。(C)Getty Images
ピッチの内外でポジティブな変化が認められると、ワールドカップを現地で取材する記者は手応えを感じていた。サウスゲイト監督の下で、イングランド代表はどう変わったのか。誰が、いつ、種を蒔いていたのだろうか。(文:オリバー・ケイ・訳:井川洋一 2018年7月5日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― 私の記憶にはない経験だ。自宅から2500キロ以上離れた場所で開催されているワールドカップを取材し、イングランド代表の試合を観て、笑顔になる。グループリーグの第2戦は、前半だけで5点のリードを奪っている。私はその瞬間をとても楽しんでいた。 最終的に6-1の勝利を収めたその試合の相手はパナマであり、初戦はチュニジアになんとか2-1で競り勝っただけだ。成果はそれだけでも、この真新しい感覚に、私は大いなる喜びを味わっ
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