秋はなんだか「ギネス」が気になる? 日本のご長寿&ロングラン記録さまざま
日本発の「ロングラン記録」もいろいろ
「ご長寿」の解釈を少々広げてみれば、今年ギネスに認定された日本発の「ロングラン記録」がいろいろあります。まず、3月31日に生放送32年の歴史に幕を下ろしたフジテレビ『森田一義アワー 笑っていいとも』が、1982年の放送開始以来8054回を数える「同一チャンネルで続いた、最も放送回数の多い生放送バラエティ番組」に。番組の司会を8001回にわたり務めたタモリさんも、「同一司会者による、最も放送回数の多い生放送バラエティ番組」として世界記録に認定されました。 司会者のギネス記録はもうひとつ。1934年6月25日生まれの80歳、テレビ東京『出没!アド街ック天国』の愛川欽也さんが「情報テレビ番組の最高齢現役司会者」に認定されています。スタジオ収録中にギネスワールドレコーズの公式認定員から認定証を手渡された9月3日が「認定日」となり、記録は80歳と70日。その模様は9月27日の「奥秩父温泉郷」で放映されました。ちなみに、1995年4月に放映が始まった『アド街』も、来年2月に収録1000回を迎えるご長寿番組です。 コミックの世界では、今年2月に全100巻でフィナーレを迎えた室山まゆみさん(室山眞弓、眞理子さん姉妹)作のマンガ『あさりちゃん』が、「女性2人組による、1つのコミックシリーズ最多発行巻数」に。1978年7月に『小学二年生』で連載開始以来36年目の偉業達成です。男性誌では「ちょい不良(ワル)おやじ」を流行語にした『LEON』の表紙モデル、パンチェッタ・ジローラモさんが「連続して最も多くファッション誌の表紙を飾った男性モデル」に認定されました。創刊以来13年間、ギネス記録達成は今年3月24日発売号ですが、ジローラモさんは現在も記録更新中です。
そして、今年3つの「ギネス記録ホルダー」となったのは、スキージャンプ競技のレジェンド葛西紀明選手。1月には「ワールドカップジャンプの最年長優勝」、2月のソチ五輪では「冬季五輪ジャンプの最年長メダリスト」と「冬季五輪の最多出場」でトリプル認定。「おやじの星」として、多くの同世代人に勇気を与えてくれました。 ちょっとうれしいのは、同じソチ五輪のスノーボード男子ハーフパイプの銀メダリスト、平野歩選手が「五輪スノーボード競技における最年少メダリスト(15歳74日)」に認定されていること。9月には、体操の白井健三選手が前年の世界選手権種目別決勝で「男子床運動の最年少金メダリスト」になったとして、ギネス世界記録に認定されています。最年長と最年少どちらもなんて、ニッポンスポーツは層が厚い。 最後に、「最も多くの座長公演を行った歌手」として世界記録認定がほぼ確実視されているロングランナーがサブちゃんこと北島三郎さん。「最後の座長公演」を宣言し、9月23日の東京・明治座の舞台で通算4500回を達成しています。1968年9月の新宿コマ劇場に始まり、来年1月の福岡・博多座千秋楽を終えれば通算4578回の金字塔。その時点で申請手続きを行う予定だそうです。まさに「継続は力なり」ですね。 (文責・武蔵インターナショナル)