首相、野党との連立に否定的 衆参同日選は「念頭にあるわけでない」
石破茂首相は29日のTBS番組で、政策協議を続ける国民民主党など野党と連立政権を組む可能性について「その都度どれだけ多くの党に賛同いただけるかということで、連立を視野に入れながらやっていくということではない」と述べ、否定的な考えを示した。「少数与党」の現状に触れ、「国民の多くに『そうだよね』と思ってもらわなければ、野党も賛成できない。国民の理解を得ることにもっと努力をしたい」とも述べた。 来年夏の参院選に合わせた「衆参同日選」の可能性については「国会の意思と内閣の意思が違った場合に、主権者に(選挙で)判断いただくのは、憲法に書いてある当然のことだ」と述べた。一方で、「そういうことを念頭に置いて言っているわけではない。(衆院解散を)やりますとか、そんなことは言っていない」とも語った。 首相は28日の読売テレビ番組で衆参同日選について、予算案や重要法案の否決に加え、内閣不信任決議案が可決された場合を挙げ、「(可能性は)ある。同時にやってはいけないという決まりはない」などと発言していた。【安部志帆子】