ブルテオン大阪が天皇杯バレー連覇に王手 西田「優勝してSVリーグに弾みを」
◇天皇杯・皇后杯全日本バレーボール選手権男子準決勝 大阪ブルテオン3―1日本製鉄堺ブレイザーズ(2024年12月15日 Asueアリーナ大阪) 天皇杯連覇を目指す大阪ブルテオンが日本製鉄堺を3―1で下して22日の決勝に進出。サントリーサンバーズ大阪と大阪開催の天皇杯で覇を競うことになった。 ロラン・ティリ監督(61)は「今年もまた決勝戦に行けるのは嬉しいこと。第1セット、第2セットを私たちがいいプレーをして取ったんですけど、第3セットに堺さんがウォー!!と戻ってきて、逆に私たちが緊張した。選手は第4セットからしっかり切り替えて非常に集中しながらプレーしていた。ただただ勝てたことが嬉しいです」と笑顔で振り返った。 決勝の相手のサントリーは開幕カードで連勝しているが「開幕戦のサントリーさんは準備ができていませんでしたが、今は準備が整っています。戦うスピリットを持っていて、ムソルスキー選手、アライン選手、高橋藍選手、シリフカ選手と非常にいいサーバーがいる。私たちはしっかり返して、キープして、我慢して戦うのが大事。最後にチャンスがあるならばしっかり取って勝ちにいきたいと思います」と指揮官は分析した難敵攻略の一端を明かした。 チーム最高の23得点を挙げた西田有志(24)は「この3連戦はなかなかタフな試合だった。勝ち上がったことを自信にしたい」と話す。大阪Bは天皇杯連覇が懸かるが、西田はその前年にジェイテクトで優勝。イタリアでプレーした21年を除外すると、20年もジェイテクトで天皇杯を制している。「自分は4連覇がかかってる。スゲぇなと思っています」と笑った。 熱いプレーが西田の特徴だが、この準決勝まではチャレンジシステムがなく判定に不満を持った味方選手をなだめる場面があった。「言っても変わらないんだったら時間を使う必要はなくねって考えなので」と説明した。「連覇とかあまり僕は固執してなくて。ただ優勝したいだけなので、そのために100%コンディションを持っていく準備をします。この大会で優勝することがSVリーグでより弾みがつく」と言葉に力を込めていた。