北海道バイオマスエネルギー(株)が特別清算、今年3月末に木質バイオマス発電事業を停止していた
北海道バイオマスエネルギー(株)(上川郡下川町)は10月15日、旭川地裁より特別清算開始決定を受けた。 負債総額は約39億6200万円(2023年3月期決算時点)。 三井物産(株)(東京都千代田区)80%と、北海道電力(株)(札幌市中央区)20%の共同出資により設立した木質バイオマス発電事業者。下川町で、小型発電プラント11基、燃料となる木質ペレット製造工場を擁して稼働を開始。2021年7月には石狩郡当別町に発電プラントを設置し、発電した電気は再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)を利用し、全量を北海道電力に売電してきた。 原材料となる原木は下川町や北海道内にある三井物産の社有林から調達してきたが、ウッドショックの影響により原木価格が高騰し、当初見込んでいた価格での仕入が困難となり、2024年3月末に事業を停止。2024年8月20日、株主総会の決議により解散し、今回の措置となった。 ※北海道バイオマスエネルギー(株)(TSR企業コード:024621250、法人番号:1450001012089、上川郡下川町西町958-1、設立2017(平成29)年5月19日、資本金4億9900万円) ※三井物産(株)(TSR企業コード:291022189、法人番号:1010001008767、東京都千代田区) ※北海道電力(株)(TSR企業コード:010074988、法人番号:4430001022351、札幌市中央区)