【神宮大会】25年ドラフト上位候補 創価大・立石正広の打球はなぜ右方向に伸びるのか
かねてから強いMLB志向
好きな選手はドジャース・大谷翔平。スケールの大きな選手を目指しており、かねてからMLB志向が強い。今年6月に語っていた。 「野球で最高峰の世界。メジャーでプレーしたいです。現実、難しいでしょうけど、NPBで活躍してからになりますが、1年でもかじりたい思いがあります。そのための準備を、今から高い意識で進めていきたいです」 2回戦ではドラフト会議で6人(支配下4人、育成2人)が指名を受けた富士大が相手である。昨年の全日本大学選手権1回戦で立石は先制ソロを放ち、2対0とリードしたが逆転負け(2対5)を喫した。「同じ相手に2回負けるのはダメ。厳しい試合になる。守備を怠らないようにしたい」と気を引き締めた。 富士大には左腕・佐藤柳之介(広島2位)、右腕・安JIS+797E駿(ソフトバンク3位)、右腕・長島幸佑(ロッテ育成3位)の投手3本柱を擁する。アピールするには、絶好の機会である。 「リーグ戦は思うようにできなかった。一発勝負は気楽に打てばいい」 トーナメントにおける開き直りが、好結果をもたらせている。自らのストロングポイントを「ホームランを打ったらうれしい。強い打球が(外野の間を)抜けることが多い。長打が出ないときも強い打球が打てる」を語る。ストライクゾーンに取りに行けば、高い確率で、痛打を食らいそうな、懐の深い打撃フォーム。つまり、投げるコースがなく、打ち損じを待つしかない。2回戦以降も、立石のバットに注目だ。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール