沈んだ船を引き揚げる復旧作業始まる 石川・珠洲市の漁港
日テレNEWS NNN
能登半島地震と津波の影響で利用できなくなっている石川県珠洲市の漁港で、27日から、沈んだ船を引き揚げる復旧作業が始まりました。 石川県珠洲市の中心部に近い飯田港では、元日の地震と津波の影響で、漁船が転覆したり、漁で使う網などが海の中に散乱したりしていて、漁に出ることができないだけでなく、緊急物資などを積んだ船を迎えることができない状況が続いています。 そのため国土交通省は、船の通り道を確保するため、27日から沈んだ船などの引き揚げ作業を始めました。 地元の漁師 「(地震直後は)ひどかった。港さえ開けてしまえばかなり気は楽になる。先になるかもしれないが、再建したいなと思う」 飯田港には、現在、転覆した船およそ15隻が沈んでいる状態で国交省はこれらを撤去することで港の岸壁の深さを確保し、早急に船が航行できるようにしたいとしています。 引き揚げ作業は3月末までには終わる予定で、被災者が元の生活を取り戻すための第一歩となることが期待されています。