「多数決は話し合いじゃない…!」新一年生の娘と母がぶち当たった「小学校の壁」
娘の納得できない気持ちは母も分かるけれど…
まる子が通っていた幼稚園では、運動会での競技内容や遠足の行き先、遊戯の内容だけでなく、自分たちのクラス名までも、園児たちの話し合いにより、決められていました。 また、一人ひとりの声を重く受け止めるので、一つのことを決めるのに何日もかけることが当然に行われていました(保育者がサポートに入ることはありますが、先導することはNGでした)。 例えば、リレーの順番を決めるときに、出たい順番がダブった子が2人いた場合。話し合いをしますが、それでもお互いに納得できなかった場合にどうするかというと、「どう決着をつけるか」がまた話し合われます。 ジャンケンなど勝負を5つやって決着をつけよう、などのアイデアが生まれ、それを実行します。そんなプロセスを経た結果であれば、負けた方も納得できる、そんな流れが日常でした。 そのほかのことでも同様で、懐の深い幼稚園だったと思います。 なので、小学校の遠足での遊びを決める会議で、多数決で物事が決められていくことに、まる子が納得できない気持ちが痛いほど分かりました。ただし、今後もこうした状況は頻出することでしょう。 だからこそ、「多数決で決めると悲しい思いをする人がいる」と感じた今の気持ちをこれからも忘れないでいてほしいと切に思った出来事だったのでした。 正直、母である私にはこの葛藤の解決策がわからず……ですが後日、この問題を解決することに。その詳細についてはまたお伝えします。
はなゆい(漫画家・イラストレーター)