「報連相を徹底しろ」は今どき通じるのかを考えた かつてはビジネスの基本として叩き込まれたが今はどうか
「君の仕事をいつも評価しているよ」 「君の将来のキャリアについて相談に乗ろうか?」 と、部下の承認欲求ばかりを満たそうとするのは、“痛い”上司である。 ■正しい報告をするための2つのポイント 次に「報告」だ。 連絡と異なり、報告するときは「進捗」はもちろん、「変化」や「結果」も意識して相手に伝えなければいけない。 当然、上司は気になるから、 「この商談はどうなってるんだ? ちゃんと進捗を報告しろよ」
「あの研修は終わったのか? 終わったのならキチンと結果の報告をしなさい」 と、報告を怠る部下に小言を言う。しかし報告を怠る上司も多いのではないか。 「来週から4日間、組織風土診断のアンケートが始まる。必ず提出期限を守るように」 これは連絡である。それでは、報告とは? 「組織風土診断のアンケートを専門の企業に分析してもらっている。予想以上に時間がかかっているようだ。結果は10日後に出ると思う」
これが進捗報告である。 「先日行った組織風土診断のアンケートだが、結果はさらに3日ほど遅れるようだ」 これも進捗報告である。「変化」があるたびに報告しよう。 「3日遅れると伝えたが、予定通りに分析結果が出るようだ。結果が出たら、全社員に開示する」 これが結果報告である。報告には主に「進捗」と「結果」の報告がある。部下から上司はもちろんのこと、上司から部下に対してもこまめに報告すべきである。 「あれ、どうなったんですか?」
と部下から質問されるようでは、人間関係を良好に保つことはできない。 「なんのこと?」 「組織風土診断のアンケートですよ。もう結果が出たんですか?」 「ああ、遅れてるみたいだ。言わなかったっけ?」 「聞いてませんが」 こんな風に部下から質問される前に、上司も先回りして部下に報告することが重要だ。 ■相談は相手への報酬と考えよ! そして最後が「相談」だ。 相談することがなくても、相談しよう。特に上司に対しては、相談をビジネスにおける「報酬」と捉えるべきだ。上司は部下から相談されるとうれしいものだ。解決を目的にしてしまうと、