米南部アラバマ州で郵便投票開始 大統領選へ有権者取り込み本格化
【ワシントン共同】11月の米大統領選に向け、南部アラバマ州は11日、全米に先駆け、郵便投票を含む不在者投票用紙の発送を始めた。CNNテレビが報じた。郵便投票は新型コロナウイルスが流行していた2020年の大統領選で投票者の4割以上が利用した。民主党が積極的に推奨し、バイデン大統領(81)が勝利する一因になった。 20年大統領選でバイデン氏に敗れた共和党候補のトランプ前大統領(78)は根拠を示さないまま「不正が多発している」と批判していたが、一転して今回は力を入れている。早期の有権者取り込みが本格化する。 他州も順次、発送を開始。米メディアによると、南部ケンタッキーと東部ペンシルベニアの2州が16日、中西部ミネソタや東部ニューヨークなど5州が20日に郵便投票の手続きを始める。ペンシルベニアでは16日、全米に先駆け投票所での期日前投票も始まる見通し。 AP通信によると、アラバマは不在者投票の要件が厳格で、投票日に仕事や旅行などを予定する有権者や病気を患う人らに対象を限っている。