<CS速報>巨人が押し出し四球でサヨナラ勝利!
阪神は2番手には、先発ローテーションを守ってきた岩崎をCS用の中継ぎとしてマウンドへ。7回に先頭の立岡に出塁を許すが、後続を許さない。岩崎が完璧に8回を抑えると、巨人も山口―沢村と継投でホームを死守して、2-2のままゲームは延長戦へ。 延長10回、坂本が四球を選び出塁。阪神も投手を安藤から左の高宮にスイッチ。阿部はボテボテの三塁ゴロに倒れたが、サヨナラの走者が二塁へ進むと、阪神もレフトのマートンを下げ、俊介をレフト、センターへ大和を置いて守備を固めた。長野は敬遠で歩かされて、一死一、二塁で、高宮vs亀井の勝負となったが、その亀井も四球を選び満塁。サヨナラのお膳立てができたところで、とっておきの代打・高橋由が、フルカウントからインサイドに外れる明らかなボールを選び、サヨナラの押し出し四球。あっけない形でのCS第一ステージの初戦のゲームセットとなった。 「何も考えずに前に飛ばせば何かが起きると思っていたのだが……。短期決戦。こういう展開になるだろうと出番を想像をしながら試合を見ていた。明日、勝ってヤクルトに挑戦できるようにがんばります」 お立ち台に呼ばれた高橋由も、バットを振らずにヒーローとなって複雑な表情だった。 原監督も「内容は、ともかく先勝できたのが大きい」と、ホッとした笑顔。 9、10回と2イニングを任せた澤村の好投が勝利を呼び込んだが、「球数を少なく2イニングをしっかりと抑えてくれた。打席が回ってこなければ、もう1イニングと思っていた。マイコラスの先制タイムリー? いやいやあ、なんとも見事な当たりだった。十分にいい役割、いい仕事をしてくれた」と、ゲームを振り返った。王手をかけたが、明日11日は、菅野とメッセンジャーの再び投手戦が予想される。 原監督は、「もう少し、3、4番がしっかりと打ってくれる、本来のバッティングをしてくれたらなあというのがあります」と、ノーヒットに終わった坂本、阿部の2人への奮起を促していた。