「チームとしての夢を叶えることで、個人の夢も叶った」FC町田ゼルビア稲葉修土と夢の伝道師が語る『夢を掴む人の共通点』
夢で溢れる国にするために必要な“夢の再定義”
西岡:「夢=将来就きたい理想の職業」という漠然としたイメージが世間にはあると思っています。このままだと、大人になるほどその職業に就けていなかったらそれ以上の夢を持つことができない人生になってしまうんです。だからこそ、夢の定義を「今日何が食べたい」とか「明日何をしたい」といったように広げていくべきです。ここから湧いて出てくるもの、つまりwantは全部夢。これだとみんな持っているじゃないですか(笑)。 稲葉:西岡さんのおっしゃる夢の再定義には、僕もすごく共感できます。お会いする大人の方とも「夢はあるんですか?」と言う話をよくしますが、夢がある大人はめちゃくちゃかっこいいんですよ。そういう人がもっと日本にも増えてほしいと思いますね。僕は毎日夢を持って生きているのがとても幸せです。 西岡:「やりたいことがない」「夢がない」と思っている方にはぜひ、「今日何を食べたいのか?」からかなえていってほしいですね。小学生レベルの夢をかなえることのできる人は、自ずと夢のレベルが上がっていきますから。
チームとしての夢の上に個人の夢が存在するチームは強い
稲葉:今季(2023年)の町田は、チームの雰囲気がそのまま結果として色濃く出たシーズンでした。チームの夢を達成したことによって、選手それぞれの夢もかなえることができるようなチームだったんです。「J1でプレーしたい」「日本代表でプレーしたい」「海外でプレーしたい」と思っている選手たちがほぼ全員。それが試合に出れなくても、腐ることなく全員で高め合えたことにつながり、チームの夢と個人の夢の両方をかなえることができたチームでしたね。 西岡:なるほど。とてもいいチームですね。僕もチームを持っているのでわかりますが、監督や影響力のある選手など必ず夢を語る、リーダーシップを発揮しているキーパーソンがいると思いますよ。チームとしてというよりも、個人個人が全力で頑張れる環境があるチームが素晴らしい結果を出せると思います。