２回、激しく撃ち合う田中恒成（右）とプメレレ・カフ

◇14日　ボクシング　7大世界戦＋那須川天心　第2日（東京・有明アリーナ） 　WBOスーパーフライ級タイトルマッチで、王者・田中恒成（29）＝畑中＝が、挑戦者で同級6位のプメレレ・カフ（南アフリカ）に1―2で判定負け。初防衛に失敗した。田中の通算戦績は22戦20勝（11KO）2敗。 ◆立華理莉＆霧島聖子、ラウンドガールを務める　ボクシング【写真】 　7月に初防衛戦を予定していたが、相手の体重超過で試合中止。「気持ちが落ちることはなかった」と緊張を切らさず、リバウンドを最小限にしてオフもほぼなしで最速始動。スピードを磨いてきたが、5回にダウンを奪われるなど、思わぬ打ち合いでポイントを失っていった。 　「どういう勝ち方かが大事。（12ラウンドの）36分間が4団体統一の始まりと思って熱い試合をする」と先を見据えていたが、3階級制覇に初めて挑戦した2020年の井岡一翔とのWBO同級タイトルマッチ以来となる痛恨の黒星。スーパーフライ級の統一戦線から大きく後退した。 　▼田中恒成（たなか・こうせい）　1995年6月15日生まれ、岐阜県多治見市出身の29歳。165センチの右ボクサーファイター。小5でボクシングを始め、岐阜・中京高では高校4冠。2013年11月プロデビュー。15年5月のWBOミニマム級王座決定戦に勝ち、日本最速の5戦目で世界タイトルを獲得。16年12月、同ライトフライ級王者になって日本選手最速タイの8戦目で2階級制覇。18年9月に同フライ級王座を奪取し、世界最速タイの12戦目で3階級制覇を達成した。今年2月に史上最速となる21戦目で4階級制覇を果たした。