高齢夫婦が営む高森町の人気宿が事業承継【熊本】
テレビ熊本
阿蘇郡高森町で高齢の夫婦が営んできた人気の宿が事業承継です。 経営のバトンを引き継ぐのは、東京などで飲食業の経営経験がある男性で、「夫婦の思いをしっかり受け継ぐ」と話しました。 【本田 雄二郎 さん(79)】 「こういう形で小野さんに引き継ぐことができて心の底からホッとしている」 阿蘇郡高森町にある『御宿 だいこんや』。 客室から阿蘇の山々が一望できるロケーションやあか牛を使った料理が名物の人気の宿泊施設です。 長年、地元で飲食店を営んでいた本田 雄二郎 さん(79)と妻の洋子 さん(81)が飲食店を息子に譲ったあと、2013年に開業。 2016年4月に起きた熊本地震の苦境も夫婦で乗り越えてきました。 しかし、体力の衰えと後継者不在を理由に第三者への事業譲渡を検討。 熊本県商工会連合会などのマッチング支援により、福岡県出身で飲食業の経営経験がある小野 順平 さん(36)が高森町に移住し事業を引き継ぐことになり、12月3日、事業承継が成立しました。 【小野 順平さん(36)】 「『御宿だいこんや』という歴史ある場所なので、まずは歴史をしっかり引き継ぎ、料理などを勉強して同レベルに近づけるように頑張っていきたい」 【妻・本田 洋子 さん(81)】 「寂しい面もある。職場から離れるということは」 「旅行は好きですから(夫と)一緒に行きたい」 小野さんは本田さん夫婦の思いや人気のあか牛料理などを引き継ぎ、来年の元日に『御宿 だいこんや』をオープンさせる予定です。
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