小池都知事が定例会見1月29日(全文1)サステナブル・リカバリーを目指す
東京都の小池百合子知事は29日午後、都庁で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「小池都知事「半日出社、半日在宅『テレハーフ』を推奨していきたい」(2021年1月29日)」に対応しております。 【動画】小池都知事「半日出社、半日在宅『テレハーフ』を推奨していきたい」(2021年1月29日) ◇ ◇
変化は顕著に出ているわけではない
小池:ばたばたしたので整えるのを、口紅してくるのを忘れました。それではもうこのままやります。よろしくお願いします。それではまずコロナ対策であります。緊急事態宣言の発出から3週間でございます。この間に外出の自粛、営業時間の短縮、そして都民の皆さん、事業者の皆さんには本当にご苦労をお掛けいたしておりますし、また、この間のご協力、本当に感謝、感謝の一言でございます。 きのうのモニタリング会議でありますが、この報告では新規陽性者数、減量傾向にありますが、ただ1000人という、だいたいあの辺りを前後しているわけですね。ほかの指標についてもまだ高いということで、全体とすればまだ変化は顕著に出ているわけではないというふうに考えます。特に深刻なのが、高止まりが続く重症者の状況なんですね。おとといが159人で、きのうは150人という方々でありました。一日も早くご回復されることを願っております。新規の陽性者の中でも重症化しやすいのが65歳以上の高齢者といわれておりますが、こちらも増加傾向にありまして、さらに新規の陽性者数の世代別の数字を見ておりますと、重症者の増加につながる可能性は否定ができないという状況であります。
100メートル走だと思ったらマラソン
専門家の先生方からは医療提供体制の逼迫が長期化している点のご指摘ありました。それはすなわち、もう1年間ずっと医療の現場の皆さんというのは、最初100メートル走だと思ったらマラソンで、かつゴールがまだ見えないというようなお気持ちだろうと思います。医療提供体制は引き続き危機的な状況にあるというご指摘もあったわけです。 感染収束のためには、これ感染症である限りは何よりも人の流れ、人との接触、飛沫が飛ぶ距離にないソーシャルディスタンスを守る、この1人1人の感染の機会を防ぐということ、そこができるのかどうかに懸かっているわけですね。ちょっと、前も、去年の時点でもご紹介しましたけれども、これ感染者数、平均して何人に感染させたかを示すというのが、いわゆるRといいまして、実効再生産数です。これが1を上回るか下回るかで、増加する、そして下回った場合には減少するという話になるわけです。そしてどこまで、今、減少傾向は確かに続いている。どこまで引き下げることができるのか、どれぐらいのスピードで引き下げることができるのかということに懸かっているわけです。 例えばこちら、現在1000人感染者がいる。そして5日ごとに新たな感染者を生むというふうに仮定しますと、それぞれの感染者が1人ずつ新たな感染者を倍倍ゲームで生んでしまえば、5日後も10日後も新規感染者の数は変わらない。つまり終わらない。だらだら続くということなんですね。1人が感染させる数が、これが0.7になりますと、これは5日後の新しい感染者というのは700人ということになり、そしてそれが10日後には、さらに感染する人っていうのはその半分になるということです。さらにこれが、Rが0.5まで下げることができましたならば、10日後、その数は初めの4分の1にまで圧縮することができるわけですね。減らすことができるわけですね。 ということで、このことを皆さん、今だいたい0.7段階です。ここで、あ、下がったねっていうんじゃなくて、これでゲームが終わったわけではなくて、さらにここで皆さま方のご協力をいただくことによって、この今の状況がさらに下へ下へと下げることができるということから、この間から私が、ここは分岐点、分岐点というふうに申し上げているわけでございまして、分岐点、すなわちゲームオーバーである。今が重要ということを申し上げている。