都内実家ぐらしの同僚が羨ましい! 一人暮らしと比べた場合、生活費はどれほど浮いているの?
同じ職場で働いていても、経済事情に違いがあるケースは少なくありません。実家暮らしの人と一人暮らしの人とでは、同じ給与を受け取っていたとしても、自由に使える金額には差が出てくるでしょう。一人暮らしの人からすれば、実家暮らしの同僚をうらやましく思うのも当然です。 今回は、実家暮らしの人と一人暮らしの人とでは、生活費にどれくらいの違いがあるのかについてみていきます。
実家暮らしの人が家に入れている金額
最初に、実家暮らしの人が家に入れている金額の相場を押さえておきましょう。保険マンモス株式会社では、「実家暮らしの方へのアンケート」を実施しています。その結果、実家暮らしの人で家にお金を入れている人の割合は、全体の74%でした。そして、実家に入れているお金の1ヶ月あたりの平均額は、4万257円となっています。 クレジットカード情報を提供している「MoneyGeek」によるアンケート調査もみてみましょう。社会人かつ実家暮らしの人に対してアンケート調査を実施した結果、家にお金を入れている人の割合は全体の61%でした。毎月家に入れているお金の平均額は、5万4009円となっています。 数字の部分では調査ごとに多少の差はあるものの、実家暮らしの人のうち、家にお金を入れている人は、いずれの調査でも多数派です。また、毎月家に入れている金額は4~5万円程度が相場といえるでしょう。
一人暮らしの人の生活費は?
つづいて、一人暮らしの人の毎月の生活費を、総務省統計局の「家計調査」からみてみましょう。2022年の調査結果では、一人暮らしの人の毎月の平均消費支出額は、16万1753円となっています。都市階級別にみると、「大都市」では17万84円、「関東」では17万8436円でした。 ただ、この調査結果では「住居」にかかる費用が、平均で2~3万円ほどとなっています。これは、持ち家に住んでいる人の方が、賃貸物件に住んでいる人よりも多いためです。 17~18万円の支出額から住居費を引いた15万円ほどに家賃を足した額が、一人暮らしの人の毎月の平均的な生活費となります。総務省による「住宅・土地統計調査(2018年)」では、東京都内の1ヶ月あたりの平均家賃は8万1001円です。これらのデータから推計すると、都内に住んでいる一人暮らしの人の毎月の消費支出額は、23万円前後が相場となるでしょう。