氷見でSDGs推進 市がスタートフェス 室井さんのトークや展示
●市ロゴマーク発表 氷見市の「SDGs未来都市スタートアップフェスタ」(富山新聞社後援)は22日、市芸術文化館で開かれた。富山新聞で「瓢箪(ひょうたん)なまず日記」を連載する俳優・エッセイストの室井滋さんによるトークショーや体験展示が行われ、訪れた市民が持続可能なまちづくりの推進へ意識を高めた。市SDGsロゴマークが発表された。 【写真】発表された市SDGsロゴマーク 室井さんはSDGsをテーマに軽妙にトークを繰り広げ、昔買った服を大事に着てごみを減らすなど自身の取り組みを紹介した。篠田伸二副市長を交え、持続可能な漁業である定置網について語り合った。 会場では、市の推進パートナーに登録する企業・団体がカボチャのランタン制作やひみ里山杉の端材を使ったはし作り、SDGsに関する英語の絵本読み聞かせなど11のブースを並べた。目標達成につながる飲食やアクセサリーの販売もにぎわった。大学コンソーシアム富山の「学生地域リーダー塾」も行われた。 ロゴは全国から397点の応募があり、山形県の菅野薫さんの作品が採用された。富山湾から臨む立山連峰を背景に海から跳ねる氷見のブリを中央に配したデザインで、市民・企業・団体が連携協力して課題を解決し、さらに発展してほしいとの思いを込めた。 ロゴは企業や団体、市民が取り組みを進めるシンボルとして用いられる。ロゴを発表した林正之市長は「SDGs達成に向けて広く活用してほしい」と呼び掛けた。 市は昨年5月に国の「SDGs未来都市」に選定された。7月には富山新聞と氷見の自然や文化を生かし、SDGsの観点から地域課題の解決に向けて協力する連携協定を結んだ。フェスタはオール氷見で取り組む機運醸成を図ろうと企画され、昨年度に開催予定だったが、能登半島地震の影響で延期されていた。