定年後は「年金月35万円」で安泰のはずが…65歳で妻を亡くした夫の転落劇。子どもたちが半年ぶりの帰省でみた「驚愕の光景」に絶句
パートナーとの別れに対し男性のほうが弱い傾向
配偶者を失うことは、精神的なストレスや孤独感を引き起こします。特に男性のほうが孤独感を覚える傾向が強いといわれています。また、妻が家庭内で果たしていた役割(家事や感情的なサポートなど)が失われることで、夫は日常生活の管理が難しくなることも。生活の質が大きく低下し、うつ病などの精神的な問題を引き起こすことがあります。 山本さんの父親はまさにこの状態。山本さんの問いかけに対して、「最近、何もする気が起きないんだ」「やっぱり寂しいんだ。早く、お母さんのところにいきたい」と繰り返し訴えます。 公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団によるアンケート調査によると、「自分と配偶者のどちらが先に逝きたいか(逝ってほしいか)」という問いに対して、どの年代の既婚男性も「妻より先に死にたい」と回答しています。また国立社会保障・人口問題研究所『2022年生活と支え合いに関する調査』によると、普段どの程度、人とあいさつ程度の会話や世間話をするかという質問に対し、「2週間に1回以下」と回答したひとり暮らしの高齢男性は15.0%。ひとり暮らしの高齢女性の3倍弱となっています。 平均年齢や夫婦の年齢差から、妻に先立たれるイメージを持っていない男性も多いでしょう。そのようななか、妻に先立たれたとしたら、そのショックの大きさは計り知れません。また、社会とは仕事でつながっているという男性は多いでしょう。仕事を辞めて社会とのつながりが薄くなり、さらに妻も失くしたら……山本さんの父親のように、抜け殻のようになってしまうケースも珍しくないようです。 山本さん、父親を病院に連れて行ったところ、軽いうつ状態という診断。しばらく、山本さんの妹が実家に戻り、身の回りの世話をすることにしたといいます。 [参考資料] 株式会社AlbaLink『【実家に帰る頻度はどれくらい?】男女500人アンケート調査』 公益財団法人日本ホスピス・緩和ケア研究振興財団『全国の男女1000名に聞いた「人生100年時代の逝き方」』 国立社会保障・人口問題研究所『2022年生活と支え合いに関する調査』
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