【キーンランドC】ナムラクレア 悲願のG1制覇に向け負けられない一戦へ 浜中「前哨戦としては不満のない状態で向かえそう」
「キーンランドC・G3」(25日、札幌) 約1カ月後に迫った秋のスプリント王決定戦へ向けて、北都に快速馬が集う一戦。主役は、重賞4勝を誇るナムラクレアだ。高松宮記念2着後、十分な充電期間を経て、ここが始動戦となるが、休み明けを感じさせない動きを見せている。 目指すのはスプリントG1タイトルのみ。秋へ向けた始動戦に余力を持って臨み、完勝して本番までさらに状態を上げていく。ナムラクレアが悲願を果たすべき5歳の秋は、この北都の6F電撃戦から始まる。 2年前の3歳夏は函館SS1着、北九州記念3着でサマースプリントシリーズ優勝を果たし、その勢いで臨んだスプリンターズSは5着。翌年、4歳春の高松宮記念は道悪に阻まれて2着。「とにかくG1を」とヴィクトリアマイルにも参戦したが8着。その後、キーンランドCを勝ってスプリンターズSに向かい、1番人気に支持されるも3着。さらに今年、5歳春の高松宮記念は再び道悪に切れ味をそがれ、頭差2着。頂点が遠い。 雪辱を期する今回、入厩した函館では腰周りの張りつやも良く、休み明けっぽさを全く感じさせない。14日の1週前追いは浜中が芝で騎乗。鞍上のリードに素直に反応してはじけるように加速した。主戦は「しまいの反応を見る感じ。かなり馬場が重かったので時計はかかっているけれど、かける負荷としては予定通り。今年はヴィクトリアマイルを使わずに休めているから体の柔らかみやメンタル的に余裕があるね。前哨戦としては不満のない状態で向かえそう」と自信を持って臨む。 始動戦の先にあるビッグタイトルへ-。ここは休み明けでも悲願達成に向けて負けられない一戦だ。