森香澄がなぜ“歌って踊る”のか、その理由を告白「本能です。遺伝子レベルで好き」
フリーアナウンサー・タレントの森香澄が、日本発のプロダンスリーグの新シーズン「D.LEAGUE 23-24」の配信MCを務めている。自身のSNSにもダンス動画を公開し、局アナ時代から“歌って踊るアナウンサー”としても知られた森は、今年4月にテレビ東京を退社してフリーになった後、アナウンスの仕事だけでなく、バラエティー・CM・ドラマなどで活躍の場を広げている。今回、「D.LEAGUE」の配信番組のMCとしてその魅力を伝えていく立場となった森に、リーグの魅力をはじめ、「歌い踊るのは“本能”」というダンスの魅力やこれからの活動についてなどを語ってもらった。 【写真】シースルードレス姿がキュート、森香澄のレモン持ちスマイル ■「見ていただいたら一瞬で分かります」、D.LEAGUEの熱気に圧倒された ――10月から新シーズンが始まった「D.LEAGUE 23-24」の配信MCを務めることが決まった時の心境を教えてください。 私もダンスが好きで、ダンス部に所属してましたし、大学でも部やサークルでダンスをしている友達のショーケース見に行ったりしていました。ダンスはずっと近い距離にいたので、それがお仕事に繋がったことはすごくうれしかったです。私がやっている趣味のダンスの世界とはプロの世界は全然違うので、それを生で見て、お伝えできるっていうのが、オファー頂いた時は本当にうれしかったです。 ――実際に間近にご覧になって、配信MCのお仕事をされる前との印象の変化や、新たに感じたDリーグの魅力はありますか。 Dリーグが発足した時は、まだテレ東にて、ニュースで読んだ記憶があります。ダンスが好きな人間としては、プロリーグになってダンスが1つの競技として広がっていくといいなという印象でした。知人のダンサーが関わっているチームもあったので、、その作品を見たりしていたんですけど、Dリーグ本戦のラウンドを観覧する機会はなかったんです。 今シーズンは最初のラウンド0から配信MCをさせていただいてますが、実際にDリーガーの皆さんとお会いした時に、1つの作品にかけるその情熱の強さを感じて衝撃を受けました。ラウンド0の時はシーズンスタートのイントロダクションとして、お客さんが入っていない中だったのですが、Dリーガー側の方達の熱気を感じました。 ラウンド1が始まった時に、観客の皆さんがボード持ったり、うちわ持ったり、ペンライト持ったり、推しがいて応援している姿を目の前にして、パフォーマンスであり、エンタメであり、アート作品であり、でもジャッジがある勝負でもある“多角的な要素”があるものだなとわかりました。見ていただいたら一瞬で伝わることなんですが、まだ一般的に広まってないのがもったいないなっていうのが最初の印象で、広める役目として配信MCのオファーをいただいたと思うので、責任の重さも同時に感じました。 ――そんな、Dリーグの面白さを伝えるために、配信MCで気を付けてることはありますか。 私はMCなので、公平な立場を念頭に置いて、全チームの良さを偏らずに伝えようと気を付けています。その尺を平等に持ってくっていうのは意識しています。パフォーマンスの感想では、私はプロのダンスの専門的なことがわからないこともありますから、“背伸びしない”ようにしています。 ダンスが好きで見てくださっている方のほうが詳しいこともあると思うんですね。そこでMCの私が背伸びしたり、分かったふりをしてしまうと、伝わらないことも出てきてしまうと思います。「それどういうジャンルのダンスですか?」「それって簡単なんですか?」という風に、わからないところは正直に解説の方に聞きます(笑)。そうすることで、初めてその配信を見た人やダンスが分からない方にも入りやすくなると思うんです。視聴者側の視点を持つように意識しています。 ――配信MCというより、「Dリーグってどんな楽しみ方があるのかな?」って思っている視聴者代表のようですね。 そうですね。やはりその立場は忘れちゃいけないと思います。ラウンドが進んでいっても、毎回、「初めて観る方っていうのは常にいる」と思って、そして、その方々をもっと引き込みたいですね。 ■ダンスでも「推し」を見つけてほしい、ポイントは「目で追っちゃう人」 ――配信番組では、SNSなどでバズりそうなキャッチーな振り付けを紹介する「森香澄のバズフリ」というコーナーも任されていますね。 ラウンド0の時に、一緒にKADOKAWA DREAMSのチームの皆さんと踊らせていただいたのですが、結構反響があったようで…「せっかくだからコーナーを作ろう」とDリーグさんが言ってくださったのがきっかけです。その際にシグネチャームーブっていう、TikTokで一緒に踊れるようなダンスを踊ったんですけれど、でもやっぱりプロの方のダンスなので難しいんですよ。なので、コーナーでは「ここならできるんじゃない」という部分を切り取って、発信して、それがバズったらいいなと思っています。 ――それがもう定着しそうな感じなんですね。でも、しっかり見てないとマネできる部分分からないですよね。事前にコーナーの打合せはあるんですか? 3回は実施したのですが、定着してほしいですね! “バズフリ”はリアルタイムで探していて、事前に決めていないんです。私は毎回、「どこだったら踊れるかな」とバズフリを探しながら毎回MCさせていただいています。 ――改めて、Dリーグの魅力は? そうですね。あの、 1つ1つのグループテーマを持っていて、得意ジャンルみたいなものはあるんですけど、毎回チームの成長も楽しめます。Dリーグ全体で成長を見守っていく要素もあるので、ぜひ「推し」を見つけてほしいです。 私はアイドル好きなんですけど、自分が応援している方たちがいろいろな苦悩を乗り越えて成長していくのを見られる喜びがあります。推しって「なぜか見ちゃう人」なんですよ。パフォーマンスを見た時に、気付いたら目で追っていた人ですとか、あとはもう顔やファッション、髪型とかでもいいと思うんですよ。皆さん魅力的な方々なので、 例えばすごいバック転をしていたとかでもいいし、自分の中で1つポイントを見つけるとさらに楽しくなります。 ■森香澄が歌い踊る理由は…「本能。遺伝子レベルで好き」 ――森さんにとってダンスってどういうものですか? 私の世代はまだ学校の授業でダンスが義務化はされてなかったので、全員が踊れるみたいな世代ではないんですけれど、踊れる人ってかっこいいと思っていましたね。ダンス部では普段目立つタイプではない子も、踊っている時はすごく輝いて見えました。音楽の力を借りて“自己表現”をできるのがダンスだと思います。 ――森さんが歌って踊るのはなんでですか。 …好きだから。私はもう「本能」ですね。小さいころからずっと歌って踊っていたらしくて、母が「ピアノを始めさせざるを得なかった」と言ってました。そのピアノを習う前から、ずっと歌って踊っていたらしいので、私は多分遺伝子レベルで、歌とダンスが好きなんでしょうね。 ■「表現することに挑戦していきたい」誰にも相談せずに新しい1歩を踏み出した ――アナウンスの仕事はもちろんですが、最近はドラマ、バラエティー、歌やダンス、とものすごくすごく充実されていそうですね。最近はアナウンサーの方がフリーになって、新しいことにチャレンジする事例も増えています。新しい1歩を踏み出すとき、森さんはどのように考えましたか? ネクストブレイクの方たちが多く出るカラオケバトルって番組をずっとやらせていただいていたのですが、夢を追いかけている方を応援する機会ってアナウンサーってすごく多いんですよ。そういう方たちがその後どんどん羽ばたいていくのを見てきて、私自身が毎回背中を押されていたんです。「表現するって素敵なことだな」って思っていたのが積み重なって、私も挑戦してみようと思ったので、何か1つ大きな出来事があったってわけではないんです。やってみたいなって思った時に、誰かに相談して背中を押してもらうと、うまく行かなかったときにその人のせいにしちゃいそうだなと思って、誰にも相談せずに自分1人で決めました。 ――森さんが今後やっていきたいことは? フリーになった理由が、「新しいことに挑戦したい」だったので今はもう、なんでも挑戦してみたい時期です。アナウンスのお仕事は好きなので、MCのお仕事はもちろん継続してやっていきたいんですけど、これまでの私と1番離れている“演技”をやっていきたい気持ちがあります。表現する側に回ってみたいという思いもあったので、 歌やダンスの企画をテレビでやらせていただけるのは楽しいですね。