ウィーカーズ田中社長、北海道内での新規出店に前向きな姿勢 「拡大を無しにはしていない」
旧ビッグモーターから中古車事業を引き継いだWECARS(ウィーカーズ、東京都千代田区)の田中慎二郎社長は11月27日、札幌市内で日刊自動車新聞などの取材に応じ、北海道内における新規出店の可能性について「空いている場所があり、そこにお客さまのニーズがあれば、(店舗網の)拡大を無しにはしていない」とし、店舗新設に前向きな姿勢を示した。 札幌清田店(札幌市清田区)に、看板掛け替え工事の完了に合わせて訪れた。報道陣の取材に田中社長は、新規出店への考えについて「今ある店舗を回り、経営状況を確認することが必要」とし、新規出店に向けた前提として、まずは248店舗ある既存店の状況把握を優先する考えを説明した。 一方、事業継承前に旧ビッグモーターが着工していた「山形店」を11月23日にウィーカーズ初の新設店舗としてオープンした事について、「上物も建っていたので、我々のひとつの経験としてオープンした」とし、さらなる新規出店に含みを持たせた。 現在、道内では、販売・買い取り・整備を扱う大型店舗の札幌清田店と、買い取りが中心の小規模店舗3拠点の計4店舗を展開している。札幌市以外への新規出店については、前向きな姿勢を示す一方、具体的な見通しについては、「今、土地が決まっているというような場所はない」と話すにとどめた。 5月1日に旧ビッグモーターから中古車事業を継承後、田中社長は全国の店舗を回って現場の社員との対話を続けている。道内店舗の視察はこの日が初めて。札幌市内4店舗すべてを回り、降雪の販売への影響や信頼回復に向けた取り組みの進捗状況などを店舗スタッフに確認していた。