斎藤元彦氏、元副知事に政治資金パーティー券販売の名簿作成を依頼 県OBらが収集に参加
兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを告発した文書を巡り、内容の真偽や告発者を処分した県の対応を調べる県議会調査特別委員会(百条委員会)は25日午後、片山安孝元副知事の証人尋問を行った。片山氏は斎藤氏から、政治資金パーティー券を売るための名簿集めを依頼され、県OBとともに実際に名簿を集めたと明らかにした。 【写真】斎藤氏「ずっと一人ぼっち」雨中の演説で本音ポツリ 尋問によると、斎藤氏は令和3年の初当選以降、4年12月と5年7月に政治資金パーティーを開催。その際、片山氏は斎藤氏から「開催の前提となる名簿が集まっていない。手伝ってくれないか」と、パーティー券を売る先の名簿作りを依頼されたという。 片山氏は各地の商工会議所などに名簿の提供を依頼し、県信用保証協会の幹部を務める県OBが名簿を受け取りに行ったことがあった。片山氏は公的機関の幹部を動員したことに対し、「全くのボランティアで頼んだ。何のメリットもなく手伝ってくれとお願いした」と述べた。 結局、県OBの15人前後が政治資金パーティー開催に向けた準備に参加。パーティー後には打ち上げも開いたというが、片山氏は「自分で打ち上げを段取りし、費用も全部自分で出した」と無償行為であることを強調した。 この日の百条委では片山氏の証人尋問の後に、11月の知事選で再選後初めてとなる斎藤氏の尋問も予定されている。